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エアガンは税関でどう扱われる?税関に引っかかる理由とどう分類されるかを解説

税関の品目分類は品物によって細かく分かれていますが、エアガンやパーツも同じようにアイテムによって分類が異なります。

特にエアガンは性能によって分類が異なり、場合によっては「その他の武器」として扱われて輸入ができない可能性もあります。

 

この記事ではエアガンやパーツ、装備が税関でどのように取り扱われるのかを紹介します。

また個人輸入だと税関を通りにくい理由についても解説しますので、海外のエアガンを個人輸入しようと考えている方も、ぜひご確認ください。

 

なお、ガンコレクトでは個人輸入したエアガンの買取は原則行っていませんので、あくまでも個人輸入は自己責任で行ってください。

 

個人輸入したエアガンが税関を通らない理由

個人輸入したエアガンが税関を通るためには事前の手配や手続きが必要です。

ここでは個人輸入したエアガンが税関を通らない理由を紹介します。

 

そもそも違法のエアガンは輸入できない

当たり前ですが国内の法律に違反しているエアガンは輸入できません。

エアガンを輸入するときの分類については、経済産業省により以下のように告示されています。

 

スペックが高いものであれば「その他の武器」に該当し、手続が必要な場合があります。また、銃そのものでなく、部分品であっても規制対象となります。

引用:FAQ(よくある質問)(METI/経済産業省)

 

このスペックとは、エアガンの初速も対象となり、銃口初速が98m/s(0.989ジュール)以上のエアガンは、「その他の武器」として扱われることとなります。

海外のエアガンは、日本のエアガンよりも初速が高めに設定されている物が多いため、調整しない状態で輸入することは難しいでしょう。

 

また、「その他の武器」として分類されたエアガンであっても、申請を行うことはできますが、下記のように準空気銃の所持が認められていることが条件です。

 

<申請資格>

2.準空気銃(銃刀法第21条の3に規定するものをいう。)

銃刀法第21条の3第1項の規定により所持が認められている者、国若しくは地方公共団体から輸入の委託を受けた者又はこれらの者から輸入の委託を受けた者

引用:機械類並びに武器及び銃砲弾並びにこれらの部分品及び附属品(武器類)(METI/経済産業省)

 

エアガンが銃刀法違反になる例については下記の記事でも解説しています。

エアガンで銃刀法違反に問われる?所持することが違法な例

 

エアガンの安全性を証明する必要がある

日本の法律が守られている海外のエアガンであっても、輸入をする時はそのエアガンの安全性を証明する必要があります。

輸入するエアガンの安全を証明するためには、海外のショップなどで事前に初速を測り、玩具であることを証明する証明書を送ってもらう方法があります。

 

しかし、個人輸入の場合は、直接やり取りして証明書を手配する必要があるでしょう。

また、ショップによっては対応してもらえないことや追加費用が掛かるケースも考えられます。

 

エアガンの税関の分類

税関での分類は、エアガン本体やパーツなどでそれぞれ扱いが異なります。

ここでは、過去に分類された事例を参考に、エアガンやパーツが税関でどう扱われるのかを紹介します。

 

エアガン本体

日本の法律を守り、準空気銃に該当しないエアガンであることが認められれば、「その他のがん具」として扱われます。

しかし、前述の通り、銃口初速が98m/s(0.989ジュール)のエアガンは、「その他の武器」として扱われます。

 

エアガンのパーツ

エアガンのパーツはパーツの用途や種類によって分類が異なります。

それぞれどのように分類されるのか見ていきましょう。

 

グリップやトレーサー

エアガンのグリップやトレーサーなどは、準空気銃に該当しないがん具に使用されることが証明されれば、「その他のがん具」の部品として分類されます。

ただし、輸入時にパーツを取り付けるエアガンが、98m/s(0.989ジュール)未満であることが確認できない場合は、関税率表の所属区分が変更になる場合があります。

 

参考:エアソフトガンの部分品 : 税関 Japan Customs

 

スコープリングやマウントベースなど

下記のアイテムは、エアガンに使用することが目的であっても、「軍用の武器」や「けん銃」「その他の武器」などの部品や付属品として扱われます。

 

  • スコープリング、スコープマウントに類するもの
  • ベース、マウントレール、マウントベース、レールベースに類するもの
  • スリング、スリングスイーベル
  • シェルバンド、シェルホルダー、ブレットバンドに類するもの
  • リコイルパッド
  • チークパッド

引用:機械類並びに武器及び銃砲弾並びにこれらの部分品及び附属品(武器類)(METI/経済産業省)

 

これらのアイテムは「外国為替及び外国貿易法」により、経済産業省への申請が必要な場合があります。

ただし、一部のアイテムは令和元年の5月7日から申請の対象外となりました。

 

申請対象外のアイテムは、輸入承認の対象から除外する品目(武器類)から確認できます。

 

その他、装備など

サバゲーの装備も品物によって細かく分類が分かれます。

ここではその中の一例を紹介します。

 

マガジンポーチ

マガジンを入れるマガジンポーチは、たとえエアガンに使用することを目的としていても、「けん銃用ホルスターに類する容器」として分類されます

 

参考:携帯用弾倉入れ : 税関 Japan Customs

 

タクティカルベスト

防弾プレートが入るタクティカルベストは、ミリタリー用品であっても、一般的な衣類と同じように「1.二以上の材料から成る衣類」をもとに分類されます。

 

参考:事前教示回答事例(品目分類関係)

 

税関を通して海外のエアガンを手に入れるには?

税関を通して海外でエアガンを手に入れるためには、個人輸入以外の方法も検討しましょう。

 

たとえばガンショップのような専門店では、海外の商品を取り寄せてくれる場合もあります。

ショップに取り寄せてもらえば、面倒な輸入手続きも代行してもらえるので、海外製のエアガンも手に入れやすいでしょう。

 

また、日本向けに調整した海外製のモデルを転倒で販売していることも多いため、海外製のエアガンが欲しいのであれば、一度相談してみることも方法です。

 

まとめ

エアガンやパーツは税関によって細かく分類が異なります。

特にエアガンは初速によって玩具かその他の武器に分かれるため、海外から輸入する際はエアガンの安全性を証明するための証明書の用意が必要です。

 

もし海外のエアガンが欲しいのであれば、個人輸入以外にも専門店による取り寄せや輸入代行も検討してみてはいかがでしょうか?