引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『V10 ウルトラコンパクト -ガスブローバック』
東京マルイの「V10ウルトラコンパクト」は2019年12月に発売されたサブコンパクトのガスブローバックガンです。
最初にシルバーモデル、その後にブラックモデルも発売されています。
この「V10ウルトラコンパクト」はファーストロットでスライド後端上部にクラックが入るという東京マルイらしからぬ初期不良が発生しましたが、
2ndロットで対策がされて初期不良問題は解決しています。
この「V10ウルトラコンパクト」は人気モデルで、東京マルイ以外でもウェスタンアームズやWEからも出されていますが、
今回は東京マルイの「V10ウルトラコンパクト」をご紹介します。
全長 | 180mm |
インナーバレル長 | 74mm |
重量 | 709g(空マガジン含む) |
装弾数 | 22+1発 (ノーマルマガジン)
40+1発 (ロングマガジン) |
メーカー希望小売価格 | 18,800円(税別) |
実銃のウルトラコンパクトは、
アメリカのSpringfield Armory:スプリングフィールドアーモリーが1990年代中頃から2000年代頭頃まで製造していたガバメントのコンパクト系カスタムモデルです。
その基本コンセプトは間違いなくデトニクス・コンバットマスターからインスパイアされたものでしょう。
デトニクスとの違いは、スライドのスリットとバレル上に空けられた5×2のガスポートから発射ガスの一部を上部に逃がし、
発射時のマズルジャンプを軽減するデザインが施されていることです。
東京マルイの「V10ウルトラコンパクト」は、この実銃の持つ特徴を忠実に再現しています。
東京マルイのガスブローバックガン「V10ウルトラコンパクト」には独特の特徴があります。
ガスポートが設けられたバレルとスライド、今までの東京マルイの製品より1ステージ上の外装仕上げなどをご紹介します。
東京マルイのガスブローバックガン「V10ウルトラコンパクト」の特徴の一番目は、
大口径シリンダー採用の新型ブローバックエンジンによる小気味よいリコイルです。
東京マルイのフルサイズブローバックガンにM45A1というモデルがあるのですが、
この「V10ウルトラコンパクト」はそのM45A1と同じブローバックエンジンを採用しています。
同じエンジンなら長くて重たいスライドよりも、軽く短いスライドの方がブローバックスピードも速くてシャープなリコイルを再現できます。
「V10ウルトラコンパクト」は3.5インチバレルというコンパクトM1911なので、フルサイズのM1911よりも小気味よいリコイルを実感できます。
東京マルイの.45口径のコンパクトキャリーガンと言えばデトニクス45コンバットマスターとその派生モデルであるAM.45があるのですが、
その両者と比べてもM45A1ベースの「V10ウルトラコンパクト」の方が、リコイルショックは激しく感じます。
ただ、シングルスタックマガジンであるため連射時のマガジン温度の低下が早く、ゲームなどで連射をする時には初速変化に注意が必要です。
東京マルイのコンパクトM1911「V10ウルトラコンパクト」の特徴の2番目は、別売の「マイクロプロサイト」対応であることです。
ハンドガンのリアサイトを外して小型の光学サイトを付けるのはここ最近の東京マルイの流れですが、
この「V10ウルトラコンパクト」はマイクロプロサイト(別売)が装着可能な専用設計になってます。
スライド後部のリアサイトを外して付属のマウントを使うことで、「V10ウルトラコンパクト」のスライドのマイクロプロサイトを装着できます。
このハンドガンに光学サイトを取り付ける流れは、タイムを競う射撃競技から始まったものでサバゲーでも十分に応用可能なのですが、
コンシールドキャリースタイルとして使うには、ドローの時に衣服に引っ掛かりやすくなるので、あまり向いているとは言えません。
「V10ウルトラコンパクト」の特徴の3番目であり、このガスブローバックガンの最大の魅力が「V10」のネーミングの元になったバレルに開けられたガスポートと、
そのガスポートから火薬の燃焼ガスを上向けに放出するために空けられたスライドのスリットです。
実銃のスプリングフィールドアーモリーの「V10ウルトラコンパクト」のバレル上には、
ブレットの発射ガスの一部を上に噴出させてマズルの跳ね上がりを押さえるため左右に5×2のガスポートを設けています。
いわゆる「カッツコンペンセイター」の役割をバレル自体に持たせている形です。
スライドを引いてショートリコイルした10固のガスポートが開いたコーンバレルを見れるだけで「V10ウルトラコンパクト」を買う価値はあると感じるのです。
「V10ウルトラコンパクト」には東京マルイの他にもウェスタンアームズやWEというメーカーの競合品がありますが、
これらのライバル製品と東京マルイの「V10ウルトラコンパクト」の違いは、スライド、フレームが樹脂製であることを忘れるほどのリアルな表面仕上げです。
東京マルイは今までもハンドガンのシルバーモデルを出してきましたが、
この「V10ウルトラコンパクト」はこれまでのシルバーモデルとは一線を画すクオリティーになっています。
仕上げの拘りは表面塗装だけでなく、スライドやフレームのパーティングライン(成形痕)を消す処理も、今まで以上のクオリティです。
東京マルイの「V10ウルトラコンパクト」には、ハンドガンコンバットで最も使いやすいと言われているノバックサイトが付けられています。
このサイトはノバック社から正式承認を受けているダイカスト製リアサイトです。
ただ、惜しむらくは実銃のスプリングフィールドアーモリー製「V10ウルトラコンパクト」に付いているノバックサイトよりも、若干ですが高さが低いようです。
東京マルイの「V10ウルトラコンパクト」は構造上の問題で狙った所よりも着弾点が下に集まりがちです。
この下に着弾する癖を解消する場合は、背の高い社外製のノバックサイトに取り替えるか、あるいはマイクロプロサイトに換装する方法がおすすめです。
東京マルイのガスブローバックガン「V10ウルトラコンパクト」の実射性能を、初速や集弾性、実射した際の操作性などをメインにご報告します。
特に集弾性には特徴があるので、他のコンパクトキャリーガンとの違いなどを述べていきます。
東京マルイのガスブローバックガン「V10ウルトラコンパクト」の初速データは平均で60m/s前後となります。
これはホップフリーでのデータであり、これが最大ホップの場合は初速がアップしやすいという現象がみられます。
これは最大ホップにすることでBB弾の後ろにガスの圧力溜まりができ、
それが一挙に放出されることで初速がアップする、いわゆる「流速チューン」と同じ現象が生じるためです。
東京マルイのガスブローバックガン「V10ウルトラコンパクト」の弾道特性、集弾性能は他の東京マルイのエアガンと同様、使っていて安心できるものです。
初速はデータを見ての通り決して高い数値ではありませんが、東京マルイ独自の優秀なホップアップで低伸弾道でフラットなままにターゲットに吸い込まれていきます。
ただ、「V10ウルトラコンパクト」には狙ったポイントよりも下に着弾するというクセがあります。
これはシルバー&ブラックの両モデルで共通のクセです。
そこで、この「V10ウルトラコンパクト」の下に着弾するクセの原因なのですが、
その理由はアウターバレルがリコイルスプリングに引っ張られてマズルが下を向くためです。
これは設計上の問題であり、具体的な改善方法は示されていません。
ただ、狙点よりも下に着弾はするものの、集弾性能自体はとても優秀なものです。
「V10ウルトラコンパクト」の実射動画を見てまず感じたことは、主に以下の3つです。
・エキストラクターとファイアリングピンが今までのモールドではなく、別パーツで再現されているのでリアル感が割り増しになっている。
・3.5インチバレルというコンパクトサイズなのでハンドリングしやすく、ノバックサイトの見やすさもあってエイミングがしやすい。
・3ホールトリガー、デルタタイプのハンマー、アンビではないもののワイドタイプのサムセフティのおかげでコンパクトなカスタムハンドガンとして仕上がっている。
「V10ウルトラコンパクト」と双璧をなす.45AUTOと言えば「デトニクス.45コンバットマスター」ですが、
「V10ウルトラコンパクト」には「デトニクス」には無いビーバレイルタイプのグリップセフティが標準装備なので、
シッカリとグリップセフティを握って撃つ癖を付けないと、ホルスターからの抜き撃ちで初弾を撃ちそこなうことになりそうです。
実射動画内でも初速自体は57m/s前後と決して高くはないのですが、
初速自体のバラつきは少なく使っていて楽しいブローバックガスガンだという印象を受けます。
ガスブローバックガン「V10ウルトラコンパクト」を操作した第一印象は、スライドを引いた時に従来のモデルよりも重たく感じることです。
これはリコイルスプリングガイド内に小さなスプリングが内蔵されており、
インナーバレル側とのリコイル吸収機能があるためスライドを引いたときに弾力のある独特の感触が生まれて、シャキッとした操作感が感じにくくなっています。
ただし、ブローバックスピードはM45譲りのローラー内蔵の効果もあり、フルサイズガスブローバックガンよりもシャープなリコイルを楽しめます。
そして何よりもこの「V10ウルトラコンパクト」の魅力を引き立たせているのは、ステンレスモデルを再現したシルバー塗装の美しさがあげられます。
東京マルイのサブコンパクトと言えば、グロック19やデトニクス、そしてグロック26が挙げられますが、サバゲーでの使いやすさで選べばグロック19や26に軍配が上がるかもしれません。
しかし、ロマン性を優先する人にとっては、コーンバレルに10固のガスポートが開かれたコンパクトM1911の機能美に所有する喜びを感じるでしょう。
この「V10ウルトラコンパクト」の価値を理解するには、スペックだけでなくその銃の持つロマン性を理解する必要があるでしょう。
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