エアガンの初速が高いほど風の影響を受けにくく、弾が届く時間も短くなります。命中精度も向上し、サバゲーでも優位に戦いやすいでしょう。
一方、日本の法律ではエアガンの威力に対して明確な基準が設けられており、これを超過すると違法となります。
知らずに基準をオーバーしていた場合でも罰則の対象となる可能性があるため、気になる人はどのような基準が設けられているのか事前に確認しておくと安心です。
この記事では、エアガンの初速の定義やジュール値の計算方法、基準を超過した際の罰則について解説します。
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エアガンの初速(弾速)の定義
エアガン(エアソフトガン)の弾速や威力に関する定義は、「銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)」およびその施行規則によって次のように定められています。
※法律上は「弾速(m/s)」そのものではなく、弾丸の発射エネルギーである「運動エネルギー(ジュール:J)」を基準として規制対象となるかが判断されます。
|
第九十九条 |
上の内容を一般的なエアガンで用いられる6mmサイズのBB弾に換算すると、法律上の運動エネルギーの上限は約0.98ジュール未満(正確には0.989ジュール未満)です。
BB弾の重量に応じた上限弾速の目安は以下の一覧表のとおりとなります。
| 重量/ジュール | 0.75J | 0.8J | 0.85J | 0.9J | 0.95J | 0.98J |
| 0.2g | 86.6 m/s | 89.45 m/s | 92.2 m/s | 94.85 m/s | 97.49 m/s | 99.0 m/s |
| 0.23g | 80.78 m/s | 83.43 m/s | 85.95 m/s | 88.48 m/s | 90.9 m/s | 92.3 m/s |
| 0.25g | 77.45 m/s | 80.0 m/s | 82.48 m/s | 84.85 m/s | 87.2 m/s | 88.55 m/s |
| 0.28g | 73.2 m/s | 75.61 m/s | 77.9 m/s | 80.2 m/s | 82.38 m/s | 83.65 m/s |
エアガンのジュール規制についてはこちらの記事もご覧ください。
>>エアガンのジュール規制とは?都道府県別のジュール規制も紹介します
|
エアガンにおける「ジュール(J)」とは? 日本の銃刀法では安全のためこの値の上限が定められており、基準値を超えるものは「準空気銃」とみなされ、所持すると違法になります。 |
エアガンの初速(弾速)の計算方法
エアガンの威力は、初速や発射する弾丸の重さによって変化します。この運動エネルギー(ジュール値)を算出するための計算方法は以下のとおりです。
※弾の重さは「g」ではなく「kg」で計算します(例: 0.2g = 0.0002kg)。 |
たとえば0.2gのBB弾を使用して弾速が90 m/sだったとします。
この数値を公式に当てはめると「0.5 × 0.0002 × 90 × 90 = 0.81」となり、威力は0.81Jです。
また、弾速が同じでも重いBB弾を使用すればジュール値は高くなり、軽いBB弾を使用すれば低くなります。そのため、弾速を測定する際は使用するBB弾の重量で計算することが重要です。
エアガンが初速オーバーしたときの罰則
エアガンの初速が法定基準をオーバーしてしまった場合、法律や条例による厳しい罰則が科されます。意図的な改造によるオーバーはもちろんのこと、管理不足や知識不足で意図せず基準を超えていた場合でも処罰の対象となりますので、事前に確認しておきましょう。
エアガンと銃刀法違反の関係についてはこちらの記事をご覧ください。
準空気銃の所持禁止違反
所持しているエアガンの初速が法定基準値を超過すると、原則として所持が禁止される「準空気銃」に該当します。
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第三十二条 四 第二十一条の三第一項の規定に違反したとき。 |
違反時の罰則は「1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金」と定められています。
「パーツ交換で知らずに超えていた」「夏場の車内など高温環境下でガス圧が上がり初速がオーバーした」という場合でも、弾速の管理を怠ったとして罰則を受けるリスクがあります。
青少年育成条例の罰則
18歳未満の青少年へのエアガンの販売などについても、各都道府県が定める青少年保護育成条例による罰則が存在します。
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上記の16条指定玩具刃物類を青少年に対して販売、貸し付けること等を禁止しています。【条例第17条】 違反した場合 30万円以下の罰金 引用:16条指定玩具刃物類とは/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government] |
具体的には、発射エネルギーが0.135ジュールを超えるエアガンについては、有害玩具類として扱われ、青少年への販売や譲渡、貸与ができません。
万が一、18歳未満の青少年に基準を超えるエアガンを渡した場合、渡した側の成人や事業者に30万円以下の罰金が科されます。
エアガンの初速(弾速)に関するよくある質問
ここでは初速や弾速に関する疑問に思いやすいポイントをまとめました。
10歳以上向け(10禁)エアガンの初速のルールは?
10歳以上を対象としたエアガン(いわゆる10禁エアガン)の威力は、都道府県が定める青少年保護育成条例や業界の自主規制によって上限が設けられています。
具体的には、発射パワーが0.135ジュール未満でなければなりません。
10歳以上対象のエアガンで主に使われる0.12gのBB弾を使用した場合、ジュール値に対する初速の目安は次のとおりです。
| 重量/ジュール | 0.05J | 0.07J | 0.09J | 0.11J | 0.13J | 0.135J |
| 0.12g | 28.87 m/s | 34.16 m/s | 38.73 m/s | 42.82 m/s | 46.55 m/s | 47.43 m/s |
このうち基準値である0.135ジュールを超えてしまうと、有害玩具類に指定され、18歳未満への販売や譲渡、所持が制限されます。
エアガンの初速の測り方は?
エアガンの初速を測定する際は、専用の弾速計を使用します。 具体的な測定手順は以下のとおりです。
- BB弾の設定:弾速計のメニュー画面から、実際に使用するBB弾の重量(0.12gや0.2gなど)を正確に入力。
- センサー位置の確認:銃口を弾速計の測定孔であるセンサーと平行に保ち、数センチ離して構える。 近すぎると誤測定の原因になるため、適切な距離を保つことが重要。
- 測定の実施:安全な方向に向けてエアガンを発射。 1発だけで判断するのではなく、ホップアップの状態を調整しながら数発から10発ほど撃ち、平均値や最大値を確認。
多くの弾速計では測定結果には初速(m/s)とともにジュール(J)が表示されるため、法令の基準値内に収まっているかをチェックしてください。
エアガンの弾速に注意して楽しもう
エアガンの威力は銃刀法や各都道府県の条例によって厳しく制限されており、基準値を超過した場合は処罰の対象となります。
意図的な改造をしていなくても、パーツの劣化や気温の変化によって初速がオーバーする危険性があります。トラブルを未然に防ぎ、安全にサバイバルゲームなどを楽しむためには、定期的な弾速の測定と管理が欠かせません。
もし手持ちのエアガンの状態に不安がある場合や、手放すことを検討している場合は、専門業者への相談をおすすめします。売りたいエアガンの弾速の相談はガンコレクトにお任せください。
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