MGCは日本で初めて外観がリアルなモデルガンを製造したメーカーです。
また、外観やメカニズムの再現よりも、快調に作動するモデルガンを最優先に商品化したメーカーで、
僅か0.1gの平玉火薬数粒で、実銃のようにブローバックするモデルガンが実用化したのもこのMGCの功績といえます。
そのためファンの間でも知名度が高く、今でもMGCを好んで収集するモデルガンファンも少なくありません。
今回はそんなMGC製モデルガンと、MGCの残した足跡をご紹介します。
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ガンコレクトの宅配買取について詳しく確認するMGCが最初に製品化したモデルガンは「ワルサーVPⅡ」というワルサー社のポケットピストルをモチーフに製品化したものです。
MGCは最初に選んだモデルからも分かるように、リボルバーよりはオートピストルにウェイトを置いた製品開発をしていました。
それでも、戦後の日本のトイガンブームが西部劇から始まったこともあり、リボルバーも数多く製品化しています。
1982年コンバットマガジン2月号に掲載されている広告を見ると、
リボルバーのモデル名だけでも6種類(それぞれ6インチ、4インチといったバリエーションがある)が載っています。
今回ご紹介するパイソンやローマンマークⅢ以外にも、S&W 44マグナム(おそらくM29)、41マグナム ハイウェイパトロール、コルト・トルーパー、金属製モデルのチーフスペシャルなどがあります。
今回はこのMGC製リボルバーの中から、金属製コルトパイソン2.5インチモデルとCOLT LAWMAN MkⅢ 2インチモデルをご紹介します。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
SNUBNOSED PYTHON | 発火式モデルガン | ¥10,000 |
COLT LAWMAN MkⅢ | 発火式モデルガン | ¥2,000 |
今回ご紹介する2種類のモデルガンはいずれもリボルバーです。
SNUBNOSED PYTHONはコルト・パイソンの2.5インチモデルを、
COLT LAWMAN MkⅢは52年規制後に主流となったプラスチック製モデルガンの2インチリボルバーです。
モデル・型番 | 品目 | 買取価格相場 |
SNUBNOSED PYTHON | 発火式モデルガン | ¥10,000 |
COLT LAWMAN MkⅢ | 発火式モデルガン | ¥2,000 |
MGCのコルトパイソンには使用材質が亜鉛ダイキャスト製の初代モデルと、ABS樹脂製となった2代目モデルがあります。
初代の金属製パイソンは、昭和46年規制の前と後のモデルでは外見が大きく違います、46年規制前のモデルでは銃口部とシリンダー前面に詰め物がなく色も黒染めでしたので、とてもリアルな外観になっていました。
しかし、そのリアルさを利用して犯罪に使う愚か者が現れたため、モデルガンのハンドガンタイプは色を白か黄色に塗り、銃口部とシリンダー前部を閉鎖した仕様になりました。
画像のMGCのパイソンはSMGマーク入りの銃口閉鎖タイプなので、昭和52年規制以後の2.5インチモデルであることが伺えます。
実銃のコルトパイソンはアメリカの銃器メーカーCOLT社が1955年に開発したリボルバーで、使用カートリッジは.357マグナムです。
モデルバリエーションは2.5、4、6インチのモデルがあります。
コルトパイソンはバレル前面にまで伸びたバレル下部のエジェクターロッドシュラウドと、バレル上部のベンチレーテッドリブがとても上品な佇まいを醸し出しております。
また表面の仕上げも、熟練工たちのポリッシュにより、輝くような深みのあるブルーフィニッシュになっており
「コルト・ロイヤルブルー」として、多くのガンマニアたちが美しさの虜になりました。
しかし、「コルトのキャデラック」とまで言われた表面仕上げの美しさを保てたのも1970年代までで、
熟練工たちの引退に伴い、パイソンの表面仕上げのクオリティーは年を追うごとに劣化しました。
そうして人気に陰りが見え始めたパイソンの人気挽回のため投入されたのが、1980年の「パイソンハンター8インチモデル」です。
8インチにまで伸ばされたバレル上にリューポルドのスコープを載せた姿は、インパクトはあったものの往年の表面仕上げの美しさが戻ることはなかったのです。
その後もコルトの品質は戻ることなくライバル社からシェアを大きく開けられ、1992年には2度目の破産の憂き目にあうのです。
「COLT LAWMAN MkⅢ」は80年代の日本の刑事ドラマで活躍したスナプノーズリボルバーです。
勿論実銃ではなく、これはモデルガンをベースに作られたプロップガンのお話です。
ちなみに「スナブノーズ」とは「獅子鼻」のことで、見た目が獅子の鼻のように見える2インチぐらいのリボルバーを指す言葉です。
写真のモデルガンはMGC製「COLT LAWMAN MkⅢ」の2インチモデルです。
材質はABS樹脂であるため、モデルガンの色は黒で銃口もインサート入りながら空いています。
ただし、シリンダー前面は52年規制により中心から2/3ぐらいまで改造防止のインサートで覆われています。
当時はMGCの他にコクサイからも「COLT LAWMAN MkⅢ」が販売されていて、販売価格は当時の雑誌を見ると双方とも6,500円となっています。
プラ製のスナブノーズリボルバーは、バレルが封鎖されていないため、
発火させると火薬の破裂音と共に、煙とマズルフラッシュが勢いよくバレルから抜けるので(暗い時)、バカスカ撃って楽しむことができました。
実銃の「COLT LAWMAN MkⅢ」はコルト社が1960年代に開発した.357マグナムリボルバーです。
LAWMANの名が示すように警察や法執行機関での採用を目指して企画された銃ですが、
S&W社が1974年に出した.357リボルバーのM13の登場により、その存在価値は徐々にフェードアウトしていった過去があります。
それでも現在までに根強い人気のあるモデルで、形として残っている個体も少ないことからとても希少価値のあるモデルガンといえます。
MGCはモデルガン業界において以下のような数多くの功績を残しています。
・トリガーの動きに連動してスライドがバックするスライドアクション(タニオ・アクション)
・数粒の平玉火薬のパワーでブローバックさせるオープンデトネーター方式の開発
・平玉火薬装填の煩わしさからユーザーを解放したキャップ火薬の開発
・リキッドチャージ方式の開発(エアガン)
筆者個人的にもMGCのブローバックモデルガンには随分楽しませてもらいました。
その中でも秀逸だったのがイングラムMAC11とSIG P220です。
MAC11は30発のカートを1.5秒でジャム一つなくばら撒いてくれましたし、P220はサイドファイアーながら不発なしに最後まで撃ち尽くる爽快感を感じさせてくれました。
しかしMGCは既に存在しないメーカーなので、MGCの製品を正しく評価できるスタッフは少ないかもしれません。
このMGC製モデルガンの価値を適正に評価するには、モデルガンに対する深い造詣が求められます。
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