引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『コルト M733コマンド – 電動ガン スタンダードタイプ』
M733コマンドはM16A2からM4A1へと移行する過渡期に登場したモデルであり、
「ブラックホークダウン」や「HEAT」といった映画に登場したことでエアガンユーザーの間で人気となったモデルです。
今回はこのM733コマンドをご紹介します。
全長 | 690 mm / 774mm(ストック伸長時) |
インナーバレル長 | 300mm |
重量 | 2,550g(空マガジン、バッテリー含む) |
装弾数 | 68発 (ノーマルマガジン)
300発 (多弾マガジン) |
メーカー希望小売価格 | 29,800円(税別) |
M733コマンドはコルト社がM16をベースに開発したアサルトカービンの派生モデルです。
M16A2をベースに将校や車両・航空機乗員の自衛用火器、長距離偵察を行う特殊部隊向けの火力として開発されたもので、
M733コマンド以外にもXM177E2などのバリエーションモデルと共にデルタフォースで試験運用されました。
東京マルイはこのコルトM733コマンドをスタンダード電動ガンとして2003年にラインナップに加えています。
東京マルイのスタンダード電動ガンM733コマンドには、電動ガン内部カスタムの入門機、
カスタムチャンバーへの交換のやりやすさ、プラフレームによる軽量ボディ、アルミ製一体アウターバレルによる首周りの剛性アップ、
そしてM16/M4系スタンダード電動ガンで屈指の取り回しの良いモデルという特徴があります。
ここではそれぞれの特徴をご説明します。
東京マルイのM733コマンドはVer2メカボックス内蔵のスタンダード電動ガンです。
このVer2メカボックスは、メカボックスの基本と呼ぶべき構造になっており、電動ガン内部カスタムを始めたいと思っている人や入門用としても最適です。
特に電動ガン内部のモーターとギアの関係、ギアとピストンの関係、タペットプレートによってBB弾がチャンバーに送り込まれるプロセスなどが分かりやすく、
このVer2メカボックスを弄ることによって内部構造が理解しやすいでしょう。
更にギアのシムの調整法などを知ることにより、故障した電動ガンへの対応方法や、基本的なチューンナップ方法、
カスタムギア交換による高度なハイサイクルカスタムへの仕様などが、ショップやチューナーに頼まなくても自分でこなせるようになります。
東京マルイの電動ガンの調整方法は次世代も含めて、このVer2とVer3メカボックスが全ての基本になっています。
このメカボックスの基本を知ることで、より深い電動ガンの楽しさを味わえることになるでしょう。
ただしメカボックスの分解はメーカーで推奨しておらず、基本的に一度分解したものはメーカー修理を受け付けてもらえません。
やるなら自己責任のうえでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
東京マルイのM733コマンドはテイクダウン構造により、容易にインナーバレルが取り出せるようになっています。
この構造によりチャンバーパッキンをカスタムパーツに交換が可能です。
また東京マルイのM733コマンドが発売された時期には、今ほど多彩なカスタムチャンバーやカスタムパッキンは登場していなかったのですが、
最近では様々なタイプのホップパッキンやカスタムチャンバーが出てきているため、より豊富な選択肢から選べるでしょう。
ちなみに東京マルイのスタンダード電動ガンM4/M16の純正ホップシステムは、次世代電動ガンのホップシステムに比べると少し難ありな仕様になっています。
具体例を上げれば連射中にホップレバーが少しづつ戻ってしまうのです。
そのため、M733コマンドが発売されていた当時のM4系電動ガンでは、
多くのユーザーが純正チャンバーからカスタムパーツのメタルチャンバーへと交換するのが一般的でした。
なお東京マルイのM733コマンドの弾道はバレル長とシリンダーのエア容量の釣り合いで、適正弾道を得るのにピーキーな仕様になっています。
しかし現在ではスタンダード電動ガンのM4系チャンバーパッキンにもいろいろなタイプのカスタムパッキンやホップゴム押さえが用意されています。
メカボックスの内部チューンも含めてカスタムチャンバーへの交換により、箱出しノーマルのM733コマンドの弾道を40mの低伸弾道にすることも不可能ではありません。
現在の次世代電動ガンはメタルフレームが基本仕様になっています。
この次世代電動ガンのメタルフレームは剛性アップに貢献していますが、
その剛性アップの分だけほとんどの次世代電ガンの本体重量が3㎏以上という重量になっています。
次世代電動ガンの中で3㎏を切っているのはAKS74Uなどの一部のモデルぐらいのものでしょう。
その点、スタンダード電動ガンはプラ製のフレームが基本であるため本体重量が軽く仕上がっています。
このM733コマンドもプラ製フレームで軽量なため、どんなゲーマーにも扱いやすいモデルになっています。
スタンダード電動ガンM733コマンドには、剛性不足によって起きる首周りの弱さを解消する改善が施されています。
M733コマンド以前のM4系電動ガンの首周りは、亜鉛ダイキャストのアウターにスチールパイプの組み合わせでしたが、
M733コマンドではアルミ一体型のアウターバレルにより、ゲームユースとして十分な剛性を確保しながら軽量化も実現しました。
また、レシーバーの付け根には実銃同様の形状をしたバレルナットを採用し、細部にまでこだわった仕上がりです。
このアルミアウターと短いバレル長による剛性感は比較的高く、サバゲーでのハードな使用にも実用上はまったく問題なしと言っていいほどの剛性を確保しました。
スタンダード電動ガンM733コマンドはM16A2の短縮型バリエーションです。
20インチバレルを採用するM16A2に対して14.5インチバレルを採用したサイズのモデルがカービン、
そしてそれよりもさらに短い11.5インチバレルがコマンドと大まかに定義されています。
14.5インチバレルのM4と11.5インチのM733コマンドでは7cmほどの差があり、M733コマンドはストックを縮めると M4 より70mmも短くなります。
現在ではPCCやPDWといったジャンルの電動ガンも増えており、M733コマンドが特別に短い電動ガンではありませんが、
M733コマンドが発売された当時では、M16/M4系の中でも最短のモデルで、取り回しの良さもダントツでした。
東京マルイのスタンダード電動ガンM733コマンドの初速や集弾性といった基本スペックと、
実射動画から操作性や連射数の速さ、発射音などからM733コマンドの楽しさや質感をご案内します。
東京マルイのスタンダード電動ガンM733コマンドの初速は平均 85m/s ジュール値 0.7J程のデータが示されています。
M733コマンドが発売された当時には、スタンダード電動ガンでも90m/sオーバーがデフォだったのですが、
次世代電動ガン登場以降は次世代電動ガンが90m/s以上、スタンダード電動ガンは90m/s以内というのが東京マルイの仕様になっているようです。
これは次世代電動ガンとスタンダード電動ガンを差別化するための販売戦略ということでしょう。
エアガンの命中精度を決めるのはインナーバレルの長さや精度だけでなく、エアガン自体の剛性の高さも重要です。
スタンダード電動ガンであるM733コマンドは次世代電動ガンよりも命中精度は低くなるというのが一般的な見解です。
しかし、それは精密射撃時での集弾性のことであり、30~40m先の人間を狙うサバゲーでは、スタンダード電動ガンの集弾性でも十分な実用性があります。
ホップ調整ダイヤルは旧型のレバータイプなので、現在主流のドラムダイヤルに慣れた人だと調整にコツが必要かもしれません。
ただ、テイクダウンピンを抜くことでインナーバレルにアクセスできるのは、次世代電動ガンにはないM733コマンドの良いところと言えます。
加えて初速は85m/s、発射サイクルは秒間16.3発という扱いやすい連射速度です。
軽量なプラ製フレームにより、銃自体の取り回しの良さは次世代電動ガン以上だと言えます。
M733コマンドの集弾性は、スタンダード電動ガン特有のノズル長不足もあり、次世代電動ガンよりも散りやすい傾向にありますが、
フルオート時の集弾性はリコイルがない分だけ、次世代電動ガンよりもまとまりやすい傾向を感じます。
M733コマンドはデルタフォースが採用したモデルを東京マルイが電動ガン化したものだと言われています。
時系列で述べればM16A2からM4A1に移行する過渡期に使われたモデルであり、
東京マルイもM4A1の後にM733コマンドを発売するという、時代的に見れば逆転現象的な出し方をしています。
これはM733コマンドの発売がリドリースコット監督の映画「ブラックホークダウン」人気にあやかったものであるからでしょう。
そのため、M733コマンドはフレーム一体型のキャリングハンドル仕様のため、フラットトップレイル採用のM4A1ほどの拡張性は見込めません。
しかし、M16/M4系では一番軽量コンパクトで操作しやすいモデルで、扱いやすい連射性能であるため、初心者が電動ガンの入門用として購入するのにピッタリなモデルです。
東京マルイのスタンダード電動ガンM733コマンドは、次世代電動ガンを見慣れた現在のユーザーに少々チープさの漂う物足りない電動ガンに思えるかもしれません。
ただ、メーカー希望小売価格29,800円、市場での実売価格が26,000円台であることを考えると、
初心者向けのコストパフォーマンスに優れたモデルとも言えるでしょう。
本文でも述べた通り、M733コマンドは電動ガンのメンテ入門用としてもピッタリなモデルです。
使っているうちに内部が壊れても、メンテ練習用として自分で分解して補修すると、より愛着の湧くモデルとなるでしょう。
そして、もしM733コマンドを売却して、新しい電動ガンの購入資金の一部にとお考えの時には、エアガン通販買取サイト「ガンコレクト」をご利用ください。
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東京マルイ スタンダード電動ガンの参考買取価格 | ¥12,000 |