引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉 – ガスブローバック マシンガン』
東京マルイの89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBは、2019年秋に発売された89式小銃GBBモデルの折りたたみ式ストックタイプです。
亜鉛ダイキャスト製フレームとアルミ製アウターバレルとストックという高剛性のボディに、
「Zシステム89式Ver」を搭載して、実銃の持つ機械式3点バーストも再現した完成度の高いガスブローバックガンです。
全長 | 670 mm / 916 mm(ストック伸長時) |
インナーバレル長 | 250mm |
重量 | 3,900g(空マガジン、バッテリー含む) |
装弾数 | 20+1発 (ショートマガジン)
35+1発(ノーマルマガジン) |
メーカー希望小売価格 | 64,800円(税別) |
89式5.56mm小銃は、自衛隊が1989年に制式採用した国産アサルトライフルです。
この89式小銃の特徴は大きく分けて2つあります。
まず一つ目は、ライフルの弾薬を7.62×51ミリNATO弾から5.56×45ミリNATO弾に変更したこと。
そして二つ目が日本人の体格に合わせて開発された国産で2番目の小銃であることです。
東京マルイはこの89式5.56mm小銃の後期型と呼ばれるタイプをガスブローバックガンとしてモデルアップしました。
東京マルイの89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBの主な5つの特徴をご紹介します。
東京マルイの89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBとスタンダード電動ガン89式5.56mm小銃〈折曲銃床式〉との最大の違いは、
89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBでは、BB弾を発射するたびにアッパーフレーム内のボルトが気化ガスの圧力で実銃のように前後動をすることです。
このため89式小銃ガスブローバックでは、89式電動ガンでは感じられないリコイルを実感でき、実銃のような楽しさを味わえます。
特に89式小銃ガスブローバックでリアルさを感じるのは、マガジンチェンジ後にボルトリリースボタンを下げてボルトを前進させる時です。
ボルトキャッチレバーでホールドされたボルトがリリースされて、チャンバーにBB弾を装填する際に、
重量を持ったボルトが閉鎖する手ごたえを感じると、電動ガンでは味わえない銃を操作しているという実感が得られるでしょう。
東京マルイの89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBのもう一つの大きな特徴は、メカニカル式3バースト機能を搭載していることです。
近年のエアガンの3バーストショットと言えば、電動ガンの電子トリガー+FCUによるバーストコントロールが多いのですが、
ガスブローバックガンである89式5.56mm小銃GBBでは電子トリガーを搭載できないので、
機械式のバーストユニットをハンマーの後方に組み込むことで、完璧な3連バーストを再現しています。
これは、セレクターを3の位置に合わせると、バーストユニット内の3つの鋸の歯の形状をしたパーツが、
トリガーを引いても3発のBB弾を発射するたびにハンマーをホールドしてくれる仕組みになっているからです。
詳しい方はKSCのガスブローバックM93Rのグリップ内の3バースト機構をユニット化して、89式5.56mm小銃GBBのハンマー後部に組み込んだと想像していただけると分かりやすいかと思います。
そして、この89式5.56mm小銃GBBの3バースト機能の優れた所は、3バースト発射の途中に1発や2発で止めたとしても、
トリガーを戻した後の発射では確実に3バーストで発射してくれる実銃の機能を再現しているところです。
東京マルイのガスブローバックマシンガンの第一号機はHK MP7A1でした。
このマシンガンはブリーチボルトが小型であるため、ブローバックの連射時に発生するリコイルショックが銃本体にそれほど大きなダメージを与えることはありませんでした。
しかし、東京マルイのガスブローバックマシンガン第二弾のM4A1 MWSでは、ボルトの質量がMP7A1よりも重いために、
リコイルショックが銃本体へ与えるダメージに対する対策が必要だと東京マルイは考えたのです。
そこで開発されたのがM4A1 MWSの搭載された「Zシステム」です。
このZシステムと特徴は、M4系ガスブローバックガンで一番ダメージを受けやすいボルトキャッチの耐久性を上げて破損を防いでくれることです。
このZシステムを89式5.56mm小銃GBB向けに改良した専用の「Z-システム 89式ver.」を搭載して、89式5.56mm小銃GBBの内部機構の耐久性を上げています。
東京マルイの89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBでは、できるだけ忠実に実銃の外観を再現されています。
東京マルイは電動ガンで89式小銃を一度モデルアップしていますが、電動ガンでは再現しきれなかった部分を、
ガスブローバック版89式小銃では修正し、89式小銃後期型と呼ばれるモデルとして製品化しています。
そのため、電動ガンの89式5.56mm小銃から流用できたパーツはバイポッドぐらいで、後はほとんどが新規開発です。
また素材もアッパーとローアフレームは亜鉛ダイキャストを用いて実銃のプレス加工の雰囲気を再現。
折りたたみ式ストックとアウターバレル、フラッシュハイダーには素材にアルミを採用して剛性と軽量化を実現しました。
そしてハンドガードはスチールプレスに樹脂を組み合わせて実銃の持つ雰囲気を再現しています。
これらの素材を組み合わせた89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBの本体重量は約4Kgとなり、実銃の89式5.56mm小銃の実弾を装填した重さに合わせています。
そのため、初めて89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBを持った時は、見た目のスリムさ以上の重量感に驚くでしょう。
東京マルイの89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBの特徴で最後にお伝えしたいのは、実銃の操作性をできるだけ再現することに努めていることです。
まず、通常分解のプロセスがほぼ実銃通りに工具無しで行えます。
特にテイクダウンラッチを押してアッパーレシーバーを持ち上げる工程は、リアルさを求めるユーザーには楽しい瞬間といえます。
また、先ほども書きましたがマガジンの再装填後に行なうボルトリリース操作も実銃と同じリアルさを感じる醍醐味でしょう。
加えてリアサイトやフロントサイトの調整も実銃通りの操作を再現し、
バイポッドの取り外し方やストックの折りたたみも実銃通りに動かすことが可能です。
89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBの実射性能を初速と集弾性を中心にお伝えします。
東京マルイの89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBはガスブローガンという性質上、その初速は気温の状態によって変化します。
しかしおおよそ23~28度の間であれば75m/s前後の初速となり、セミ/フル/3バーストのいずれで撃っても全弾を快調に撃ち尽くしてボルトストップもかかります。
東京マルイの89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBの集弾性ですが、ガスブローバックガンでありながら、電動ガンに匹敵するグルーピングを見せてくれます。
なお30~40mの遠距離射撃(依託射撃)の場合では、弾の伸びは0.2gBB弾がありますが、集弾性は0.25gBB弾の方がまとまりを見せます。
いずれも40先の人間大のターゲットをシッカリと捉えますが、横風のある日は0.25gBB弾をおすすめします。
89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBの実射動画を見て抱いた感想は3つあります。
①日本人の体格に合わせた使いやすいサイズ
②3バーストが確実に3発発射で止まる
③3つ目が肩を揺らすほどの激しいリコイル
加えてもともと日本人が使用することを想定してデザインされているため、
見た目以上に使いやすいモデルと言えそうです。
東京マルイの89式5.56mm小銃GBBの一番の楽しさはリコイルの強さにあります。
肩に感じるリコイルの強さは、同社のM4系ガスブローバックを凌ぐほどです。
89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉 がM4系ガスブロよりもリコイルが強い理由は、約250gという重たいボルトによるものでしょう。
おそらくこれ以上にリコイルが強ければマズルリカバリーが大きくなりサバゲーでの実用性に支障をきたすと思われるレベルです。
ただ注意すべきは、89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBの重たいマガジンの取り扱いについてです。
ガスブローバック用マガジンは電動ガンのマガジンに比べて元から重く、全弾を撃ち尽くしてもそこまで軽くはなりません。
マガジンチェンジを繰り返してダンプポーチに89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉GBBのマガジンを電動ガンのマガジンのノリで幾つも放り込むと、
マガジンの重さで腰回りの装備品のバランスが偏り、動きにくく感じるかもしれません。
東京マルイの89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉 GBBは、同社のガスブローバックM4A1 MWSの登場時から発売が期待されたモデルです。
なぜならローアフレームの形状から、M4A1 MWSの技術が流用できたからです。
そういったユーザーの期待に応えるように 、2017年11月の東京マルイフェスティバルでの製作発表のアナウンスから僅か7ヶ月で製品化されました。
他のモデルが、制作発表から早くて1年前後、遅ければ数年単位でかかっていることを考えると、
この89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉 GBBの開発スピードは特に早いでしょう。
自国を守る兵器をガスブローバックという形で製品化された89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉 GBBは、
自衛隊フリークでなくともサバゲーマーや、エアソフトシューターならぜひコレクションに加えたいモデルと感じる人は多いようです。
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