引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『LIMITED EDITION vol.10 | 東京マルイ×カプコン コラボレーション BIOHAZARD LIMITED EDITION』
東京マルイの「センチネルナイン」は、2013年にゲーム開発会社「カプコン」とのコラボレーションで誕生した、
人気ゲーム「バイオハザード」を題材とした限定販売のカスタムガスブローバックハンドガンです。
このモデルは、従来の「バイオハザード」限定モデルに比べ、非常に緻密な設定が考慮され、幾度も試作を重ねた結果、独特のデザインが生み出されました。
センチネルナインの設定の基本は、[もし実銃で「B.O.W(バイオ生物兵器)」に対応できるハンドガンを開発するなら」という前提に立ったものでした。
このため、各部パーツの見直しや操作性の向上、さらにはB.O.Wの溶解性体液に耐えられる対腐食性表面処理を実現するための詳細な考察が行われました。
これだけ設定に凝ったのはカプコンの常務執行役員である竹内氏(当時)が熱心なガンマニアであったことが、このような緻密な設定へのこだわりにつながったと言われています。
SF映画において、「嘘は一つだけ」という鉄則があります。
現実には存在しない物語だからこそ、メインプロットに一つの嘘を持ちつつ、他のディテールにリアルさを追求することで、魅力的な作品が生まれるのです。
センチネルナインの開発も、このような考え方に基づいています。
架空の銃であるセンチネルナインをリアルに描くため、カプコンと東京マルイは、リアルな観点から徹底的に設定を練り込み、独特の魅力を持つモデルを完成させました。
このプロセスを経て、センチネルナインはエアガンユーザーやバイオハザードファンの心をつかむことができたのです。
全長 | 240mm |
インナーバレル長 | 97mm |
重量 | 827g(空マガジン含む) |
装弾数 | 37+1発 |
メーカー希望小売価格 | 25,800円(税別) |
東京マルイとカプコンがコラボレーションして生み出した「センチネルナイン」は、そのベースとしてSIG226E2が選ばれました。
公式ページで言及されている理由は、実銃のSIG/SAUER P226がアメリカ海軍特殊部隊NAVY SEALsにMk24として採用され、「汎用性、確実性、安定性」に優れているためであり、
このようなハンドガンこそ対B.O.W兵器のベースに相応しいと考えたからです。
実際、SEALsはベレッタM92Fがアメリカ軍制式採用ピストルU.S.M9として採用されたものの、P226のプロ向けの操作性を評価し、採用に至りました。
「センチネルナイン」のベースとなったP226E2は、1976年に開発されたP220が起源です。
P220はアメリカ市場向けの45口径モデルでしたが、コック&ロックができないこと、マニュアルセフティーがなく、マガジンキャッチがボタン式でなかったため、アメリカのシューターに受け入れられず、セールス的には成功しなかったのです。
しかし、P220の口径を9㎜パラベラムに変更し、装弾数を15発に増やし、マガジンキャッチをボタン式に改良したことで、人気が出ました。
さらに、P226はアンダーマウントレイルを装備したP226Rに進化し、最終的にはP226E2になりました。
P226E2の特徴は、エルゴノミックデザインによる新型グリップと、ショートリセットトリガー(SRT)というトリガーメカニズムです。
SRTにより、トリガーストロークが短くなり、連射時にトリガーを完全に戻さなくても次弾が撃てるようになっており、素早く正確な射撃が可能です。
また、トリガープルが軽くなり、操作性も向上しています。
東京マルイとカプコンは、こうしたSIG P226E2をベースに、「センチネルナイン」の開発に取り組んでいます。
この結果、ゲーム「バイオハザード」の世界観とリアルな銃器性能を組み合わせた、独特の魅力を持つガスブローバックガンが誕生しました。
センチネルナインにはバイオハザード限定モデルとしての様々な特徴があります。その特徴をご紹介します。
センチネルナインは、対B.O.W兵器用強襲型ハンドガンという設定でデザインされており、SIG P226E2に追加された各部のカスタムパーツを見るとそのことが一目瞭然となります。
特に象徴的なのが、マズルジャンプ抑制用の専用ストライクCQフラッシュハイダーです。※これについては後ほど詳しく説明します。
また、速射性を追求したデザインのBトリガーも目を引きます。
ストレート基調のこのトリガーは、SRTシステムと相乗効果を発揮し、トリガーを戻しきらなくても次弾を発射することが可能です。
さらに、素早いリロードが可能となる大型で押しやすいスクエアタイプのマガジンキャッチボタンも搭載されています。
これらの豊富なカスタム要素が組み込まれた外観デザインが、センチネルナインの魅力的な特徴となっています。
2019年に発売されたバイオハザード限定モデルのセンチネルナインは、大型のガンケースに収められ、ステッカーには「SETINEL NINE」の文字と「BIOHAZARD6」の文字が記されています。
これはバイオハザード限定モデルでは初のプラスチック製ガンケースで、DOSエージェントに支給される耐衝撃性と耐圧力性に優れたポリマー素材のガンケースという設定が採用されています。
20連ロングマガジンが付属するため、通常のガンケースよりも一回り程大きなサイズとなっており、
この付属品のガンケースは販売価格の割にはできが良く、ユーザーの間でも概ね好評です。
2023年4月に限定販売された「SG-09R」は、3万円半ばという販売価格ですが、収納ケースに関して言えば、「センチネルナイン」のガンケースのように持ち運びには向いていません。
コストパフォーマンスを比較すると、「センチネルナイン」のガンケースの方が優れていると言えるかもしれません。
「センチネルナイン」のアイコンというべきものがマズル先端に取り付けられた「ストライクQDハイダー」です。
このストライクQDハイダーの魅力が一番理解しやすいのが「バイオハザード ヴェンデッタ」のムービーでしょう。
センチネルナインをC.A.R.システムで構えたレオンは、ストライクハイダーの効果を最大限に生かしながらゾンビたちを無双します。
「ジョン・ウィック」や「リコリス・リコイル」で有名になったC.A.Rシステムですが、レオンの戦い方にもシッカリと取り入れられています。
ただ、注意すべき点が一つだけ、センチネルナインのアウターバレルは樹脂製となっており、耐久性に難ありというレビューがいくつか見られました。
現在(2023年春)、センチネルナインは販売が終了しているので、購入される方は中古品になります。
もし中古で手に入れられた方は、アウターバレルの状態をチェックしておくと安心です。
「センチネルナイン」はレオン・S・ケネディの専用モデルとして開発された設定があり、各操作レバーやグリップ自体も右手で握りやすいデザインが採用されています。
しかし、これは左利きの人にとっては不便なデザインであり、特にバイオ限定モデルである「D.O.Sメダリオン」は左手で握ると邪魔になってしまいます。
また、ハイグリップ時のハンマーバイトを防ぐビーバテイルグリップ仕様も右手前提のデザインです。
左利きであれば、銃に身体を合わせる操作が求められるでしょう。
センチネルナインは、通常より装弾数の多い20連マガジン(通称SEALsマガジン)が採用されており、
「対B.O.W兵器なら弾の消費量も激しいから装弾数は多い方がいいよね!」という設定から生まれました。
このロングマガジンのメリットは装弾数の増量だけでなく、発射時のリコイルショックの増強にも表れており、
ユーザーレビューでは「ハイキャパと同じぐらいの強いリコイルを感じる」という意見も見られます。
また、ロングマガジンを装填することで、元々軽めのセンチネルナインが丁度いい重量バランスになります。
東京マルイのバイオハザード限定モデル「センチネルナイン」の実射スペックは、ベースとなった東京マルイのガスブローバックハンドガンSIG P226E2とほぼ同じ性能となっています。
東京マルイのSIG P226E2は、東京マルイのガスブローバックハンドガンの中でも初速が高いモデルとして有名です。
センチネルナインもそのP226E2の性能を受け継いで、平均初速73m/sという優秀さです。
バイオハザード限定モデルのセンチネルナインの集弾性は、東京マルイのガスブローバックハンドガンSIG P226の集弾性をそのまま受け継いでいます。
サイトラインと目線を一致させれば、狙った所に着弾します。
後はトリガーの引き方やサイトの覗き方などの射手のスキル次第で集弾性が決まります。
バイオハザード限定モデル「センチネルナイン」の実射シーンを見て最初に感じたことは、「カプコン」が考える対B.O.W兵器とはこういうものという心意気です。
もともと、ゲーム内の設定で生まれた銃ですが、リアリティを持たせるための努力は随所から伺えます。
また実射性能自体はP226E2に準ずるため過不足はありません。
センチネルナインの評価は、バイオハザードシリーズファンかどうかで意見が分かれやすいといえます。
手放しで受け入れる人は、バイオハザードが大好きなファンで、彼らにとってはガスガンのスペックよりも、
ゲームの設定にどれだけ忠実に再現しているかが評価の基準となります。
そのため、センチネルナインのガスガンとしてのスペックを述べることは、彼らにとって野暮なこととされるでしょう。
しかし高性能なP226E2をベースにしたセンチネルナインは、そういったバイオハザードファンを良い意味で裏切ってくれました。
そのため、「センチネルナイン」は単なるファンアイテムとしてだけでなく、性能を求める方にもおすすめの一品です。
センチネルナインは、バイオハザードファンにとって金額など気にならないほど魅力的な「コレクターアイテム」です。
また既に販売の終了した限定モデルのため、RE:4発売による新たな需要に対して供給が追いついていないようにも見受けられます。
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