引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『スコーピオン Vz.61 – 電動コンパクトマシンガン』
東京マルイのコンパクト電動ガンスコーピオンVz.61は2007年4月に発売されたコンパクト電動ガンです。
一作目のHK MP7A1に続き、コンパクト電動ガンシリーズの2作目にあたります。
また、派生モデルとして拡張性を発展させたスコーピオン モッドMが2018年に、スコーピオン モッドDが2020年に発売されています。
全長 | 270mm / 522mm(ストック伸長時) |
インナーバレル長 | 128mm |
重量 | 1,110g(空マガジン、バッテリー含む) |
装弾数 | 58発 (ノーマルマガジン)
370発 (多弾マガジン) |
メーカー希望小売価格 | 22,800円(税別) |
実銃のVz.61サブマシンガンは東西冷戦下の1961年に、東欧の共産主義陣営のチェコスロバキアで開発されました。
当時の東側陣営諸国の武器開発の多くが、ソ連製兵器の武器供与やコピー製品が大半を占めていたのですが、
チェコスロバキアは、ソ連の影響を受けた武器開発とは一線を画し、独自のコンセプトでデザインされた優れた銃火器が多くあります。
その代表格がイギリスのブレンマシンガンの元になったブルーノZB26軽機関銃であり、1980年代に登場したハンドガンのCZ75です。
Vz.61スコーピオンもそうした流れで誕生したチェコスロバキアのサブマシンガンです。
スコーピオンVz.61には、コンパクト電動ガンならではといえるいくつかの特徴があります。
ここではそれらの特徴を6つに分けてご説明いたします。
東京マルイのコンパクト電動ガンスコーピオンVz.61はコンパクト電動ガンでも最小のモデルです。
インナーバレル長もMP7の182mmより54.5mm短く、初速はMP7よりやや低めです。
これは短いバレルの影響と思われます。
このコンパクトさを活かして、少し大きなハンドガンを持っているぐらいの感覚で持ち運ぶことが出来、非常に高い機動力を発揮します。
見通しが悪く狭いエリアやインドアフィールドなど、CQBが発生する場所では、その機動力を最大限に活かせることでしょう。
東京マルイのコンパクト電動ガンは内部スペースの関係で電動ハンドガンと共用の7.2Vマイクロ500バッテリーを使用します。
ただこの7.2Vマイクロ500バッテリーは、今の基準で見るとバッテリー容量や性能的に少し物足りない仕様といえるかもしれません。
500mAhという容量はメーカー公称のフルオートで1700発撃てるとされているものの、あくまでもカタログスペックとなるため、実際にはそんなに撃てません。
またフルパワーを発揮できる時間も短いため、サバイバルゲームには必ず予備のバッテリーを持って行くことをおすすめします。
また、レスポンス的にもトリガーを引いてから実際にBB弾が発射されるまでのタイムラグが発生しやすく、発射サイクルも11.1発/秒とやや低めのスペックです。
もし発射弾数やサイクル数に物足りなさを感じる場合は、バッテリー関連の対策が必要になるでしょう。
スコーピオンVz.61のバッテリーは前述した通り電動ハンドガン用の500mAhを使用します。
このバッテリーは取り回しが良くコンパクトなものの、通常サイズのバッテリーと比べて容量が少なく、パンチ力やトリガーのキレ、総発射数といった部分で性能差を感じやすいかもしれません。
この問題はリポバッテリーに換装することで、トリガーレスポンスが向上し、サイクル数もアップします。
またスコーピオンVz.61にはスコーピオン MOD.Mという派生モデルがあります。
このスコーピオン MOD.Mにはリポバッテリーと対応アダプターがありますので、
これをスコーピオンVz.61に流用するとトリガーレスポンスとサイクル数は改善されるでしょう。
スコーピオンVz.61にはグリップとアッパーレシーバーをのぞくほとんどの外装の随所に金属製パーツを使用しています。
そのためこのクラスのコンパクト電動ガンの中でも質感の高さはトップクラスです。
具体例を挙げれば、ロアレシーバーやアウターバレルなどはダイカスト製、マガジンのアウターケース、
トリガーガード、折りたたみストックはスチールプレス製という仕様で、サイズがコンパクトなこともあり、かなり高い剛性を感じます。
ただし、グリップはプラ製であり、レシーバーにボルト1本で固定されているので、グリップから落下させないように注意が必要です。
スコーピオンVz.61と言えば真っ先に目に浮かぶのが独特の形状をしたワイヤーストックです。
このストックをバレルに向かって回すように納める姿が、毒針付きの尻尾を持ち上げるサソリの姿に似ていることから、スコーピオンと名付けられたと言われています。
ストックの役割は、3点保持による射撃姿勢と命中精度の安定とリコイルによるマズルジャンプをコントロールするためにあるのですが、
このスコーピオンVz.61のワイヤーストックに限っては、そういった本来の役割よりも、緊急時に使用するエマージェンシー用ストックと思っていた方が良いでしょう。
何故なら、このスコーピオンVz.61はストックを伸ばしても全長522㎜と短いので、
下手にストックを使って構えるとかなり窮屈な状態になり、よほどリーチの短い人でないと狙いにくくなるでしょう。
コンパクト電動ガンスコーピオンVz.61は、フルサイズ電動ガンとは違うスペックや操作感があります。
ここではコンパクト電動ガンの初速や集弾性を実射動画を見ながらお伝えします。
東京マルイのコンパクト電動ガンスコーピオンVz.61の初速は、平均74m/sとなっており、
フルサイズ電動ガンと比較すると初速、サイクル数とも低く、どちらかと言えば電動ハンドガンに近いスペックになっています。
このスペックからも分かるように屋外のオープンフィールドではどうしてもパワー不足に感じる場面も多いかもしれません。
また有効射程距離も短めになるため、コンパクトな本体を活かしてアタッカーやサブウェポン的に使用すると使いやすいでしょう。
コンパクト電動ガンスコーピオンVz.61のホップ弾道は、このクラスの電動ガンとしては優れたものです。
初速が74m/s台と決して速くはないのですが、インナーバレル長127.5mmという長さの割には素直でフラットな弾道で、20mぐらいまでは問題なく飛んでいきます。
しかし、やはり初速の低さと短めなインナーバレルのため、20m付近でのグルーピングが50~60㎝とややばらけやすい性能となっています。
近中距離までなら問題ありませんが、それ以上の遠距離になるとある程度の立ち回りが求められるでしょう。
スコーピオンVz.61の実射動画を見て最初に感じたのは、「発射音が静か」と思ったことです。
サイズ的にどうしてもガスブロハンドガンとイメージが重なりますが、
これは小型バッテリーによる連射能力と少ないシリンダー容量も関係ありそうです。
筆者は過去に電動ハンドガングロック18Cを所有していたのですが、スコーピオンVz.61の発射音は電動ハンドガンと同じものを感じます。
またスコーピオンVz.61は小型ということもあり、各部パーツも小ぶりにできています。
ボルトハンドルやストック解除ボタンなどの操作は、パーツが小さい分だけやりにくいと感じるかもしれませんが、その分本体からはみ出ないデザインで引っかかりも少ないでしょう。
スコーピオンVz.61のホップ調整のダイヤルはエジェクションポートの中にあるのですが、
エジェクションポートを開いたままにできないので、やや不便に感じる人もいるかもしれません。
しかし、ホップ調整ダイヤル自体は次世代電動ガンと同様のインナーバレルと同軸ドラム式なので、
撃っている最中BB弾に押されてダイヤル位置が戻ることはありません。
またスコーピオンVz.61を撃っていて感じるのがトリガーのキレの鈍さと、トリガーを引いてから発射までのラグの長さです。
サバゲーでは相手のよりも速く撃てることが生死の別れ目になる場合が多いのですが、
このトリガーを引いてからのタイムラグが、実際よりも長く感じられるため、立ち回りやカスタムでカバーするとメインウェポンとしても運用しやすいでしょう。
特徴的な形のストックが魅力のスコーピオンVz.61ですが、ストックをたたんだ状態でアタッカー的に楽しみやすいモデルでもあります。
また、レールをはじめとした拡張性が低いため、もし拡張性を求めるなら、派生モデルであるMOD.Mの方が向いています。
スコーピオンVz.61のスペックアップを望んでカスタマイズを考える方もいるかもしれませんが、
カスタムを突き詰めるとは、安いエアガン1丁分ほどのコストが必要になるので、まずはそのまま箱出し状態で使うのがおすすめです。
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