サバゲー初心者の多くは、ガスブローバックエアガンと聞くと、ハンドガンタイプを思い浮かべるかもしれません。
しかし、ガスブローバックガンには、アサルトライフルやサブマシンガンといった長物タイプも人気です。
長物タイプのガスガンは、長さや構えやすさなどハンドガンと異なる特徴があるため、選び方がわかれば自分に合ったモデルを見つけやすくなります。
今回は、長物のガスブローバックライフルやサブマシンガンの選び方を解説します。
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長物ガスブローバックとは、ガスタンクやマガジン内に充填した液化ガスを気化させたガス圧で内部のボルトを作動させてBB弾を発射するタイプのエアガンです。
ガスブローバックライフルの特徴は、実銃同様に重量のあるボルトが内部で前後動をするため、
電動ガンとは比べ物にならないくらいのリコイルキックを楽しめます。
長物のガスブローバックタイプは、ハンドガンサイズのスコーピオンVz61から、
UZIやMP5などのサブマシンガンサイズ、
そしてM4やAKなどのアサルトライフルサイズ、
さらにはM249ミニミSAWなどのライトマシンガンサイズまで幅広くあります。
これらの長物ガスブローバックは、まるで実銃を撃っているようなロマンを感じさせてくれるのが、電動ガンとの違いです。
長物ガスブローバックガンの選び方は二つあります。
一つは、初速や装弾数といったスペックを重視する選び方。もう一つは、実銃の再現性を重視する選び方です。
それぞれの選び方について詳しく見ていきましょう。
ガスブローバックタイプのライフルやサブマシンガンを性能で選ぶ場合、初速(威力)、命中精度、装弾数、パワーソースが選び方の基準となります。
これらのスペックを考慮して、自分のニーズに合ったエアガンを選びましょう。
ガスブロハンドガンの初速が60~70m/s台であるのに対し、ガスブロライフルの初速は高めです。
なぜなら、ガスライフルがハンドガンと比べてガスタンクの容量が大きく、ガス放出量も多いためです。
また、初速の高さはマガジンの容量だけでなく、インナーバレルの長さも影響します。
これは、放出された気化ガスのパワーをライフルやサブマシンガンのインナーバレル長がより効率よくBB弾を加速できるからです。
日本メーカーのエアガンの中から、初速の高さでガスブローバックタイプの長物を選ぶのであれば、80m/sを基準に選ぶと見つけやすいでしょう。
ライフルタイプのガスガンの命中精度を計る上で重要なのが「集弾性(グルーピング)」と「着弾点(ポイントオブインパクト)」の2つの要素です。
集弾性は本体剛性の高さと、チャンバーパッキンの品質の高さが重要です。
また、集弾性に限って言えば、電動ガンでもガスブロの長物でも性能的な差はあまりありません。
なぜなら最近のガスブロの長物は金属製でフレーム剛性が高く、チャンバーの構造やホップアップシステムが優秀なモデルが多いからです。
それよりも重要なのが「着弾点」の安定性です。
これはガスブローバックガンの場合、発射するたびにガス圧が下がることで初速が落ちて着弾点が下がることが考えられます。
そのため、着弾点のばらつきが少ないガスブロの長物を探しているのであれば、マガジン内の気化スペースが大きく、冷えに強いモデルがおすすめです。
ガスブローバックのライフルやサブマシンガンは、電動ガンに比べて装弾数が少ないモデルがほとんどです。
その理由は、マガジンにガスタンクを内蔵するため、BB弾を収納できるスペースが限られるからです。
しかし、モデルによっては50発近く装填できるものもあるため、少ないマガジンの数で多く打ちたいのであれば、装弾数を確認しておきましょう。
なお、ガスガンの装弾数の少なさを楽しむ遊び方があります。
これは実銃と同じ装弾数(リアル装弾)にすることで、マガジンチェンジをよりリアルで戦術的に楽しむ方法です。
ただし、リアル装弾と戦術的なマガジンチェンジを楽しむには、ある程度の慣れや経験が必要でしょう。
具体的には、多弾数マガジンのBB弾のジャラジャラ音や、トリガーハッピー的な戦い方に飽きた人におすすめです。
ガスブローバックライフルのパワーソースには、代替フロンガスとCO2ガスの2種類があります。
代替フロンガスは2024年に製造・輸入・販売・使用が禁止される予定で、現在は品薄で価格が高騰しています。
そのため、CO2ガスが人気を集めています。CO2ガスの魅力は、ガス圧が高く、連射してもマガジンが冷えにくいことです。
また、リコイルが強く、連射性も高いため、ガスブロの長物のパワーソースとして魅力です。
しかし、カートリッジ型なので途中でガスの補充ができず、高いガス圧のため破損リスクが高いことがあげられます。
また、代替えフロンガス式のガスガンと比べて、エアガンの種類が少ないことも覚えておきましょう。
ガスブローバックライフルを選ぶ際は、性能ではなく外見を重視する方法があります。
これは、形や素材、重さのリアルさを追求することと、操作性やパーツサイズのリアルさを追求することの2つがあげられます。
ガスブローバックライフルと電動ライフルの違いは、フレームやグリップにメカボックスやモーターが内蔵されていないことです。
そのため、ガスガンでは各パーツの大きさがよりリアルなサイズに近づけられます。
また、ガスブローバックライフルは、発射機構がなければ金属製フレームを採用しても銃刀法に抵触しないというメリットがあります。
さらに、メタルパーツやヘビーウェイト素材を使用することで、実銃に近い重量感を体感できます。
このように、ガスブローバックライフルは形や素材、重さを重視することで、より実銃に近い雰囲気を楽しむことが可能です。
リアルさ
ガスブローバックライフルの魅力は、「操作性と作動のリアルさ」にあります。
たとえば実銃同様の通常分解ができるモデルが多く、フレームを開けると、実銃を彷彿とさせる内部パーツの再現が見られます。
また発射に至るプロセスも実銃と同じ手順で、全弾発射後のボルトストップからのマガジンチェンジによる次弾発射のリカバリーまでの操作をリアルに感じることができます。
さらに、一部のメーカーは実銃メーカーとライセンス契約を結び、実銃と同じ刻印でリアルさを増したモデルもあります。
長物ガスガンの選び方が分かっても、実際にどのモデルを選べばよいのでしょうか?
ここでは長物ガスブローバックライフルを探している人におすすめの9選を紹介します。
ここではガスブローバックアサルトライフルのおすすめ3選をご紹介します。
今回は、業界を代表するメーカー、東京マルイから2モデル、ウエスタンアームズから1モデルをセレクトしました。
それぞれの特徴を詳しく解説しますので、長物ガスガン選びの参考にしてみてください。
東京マルイの「M4A1 MWS」は、ガスブローバックマシンガンの第一号です。
直径約19mmの大型ピストンを採用することで迫力あるブローバックとリコイルを楽しむことができます。
また、内部システムには新設計の「Zシステム」を搭載し、アウターバレルに干渉しないRASレイルシステムを採用することでリアルながら実用性のあるモデルとなっています。
M4A1 MWSについてはこちらの記事でも紹介しています。
>>東京マルイ ガスブローバックガンM4A1 MWSを徹底紹介!気になる特徴や性能についても解説
製品名 | M4A1 MWS |
メーカー | 東京マルイ |
全長 | 777 mm / 854 mm |
重量 | 2,970 g |
装弾数 | 35 + 1発 |
「89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉」は、M4A1 MWSをベースに国産小銃の89式を再現したガスブローバックライフルです。
ピストンやZシステムはM4A1と共通であり、実銃と同じ手順で分解が可能です。
外装パーツは新規製作で電動89式との互換性はありませんが、その分よりリアルに仕上がっています。
89式5.56mm小銃について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
>>東京マルイ ガスブローバックガン89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉を徹底紹介!気になる特徴や性能についても解説
製品名 | 89式5.56mm小銃〈折曲銃床型〉 |
メーカー | 東京マルイ |
全長 | 670 mm / 916 mm |
重量 | 3,900 g |
装弾数 | 35 + 1発 |
ウエスタンアームズの「M4A1 RIS スーパーバージョン」は、ガスブローバックM4A1の人気に火をつけた大ヒットモデルの改良版です。
改良点は「ハードリコイルユニット」のリコイル強化とマガジンのガス漏れへの改善です。
最大の特徴は「マグナ・ブローバック」による作動性の良さで、初速も85m/s前後と高めです。
製品名 | M4A1 RIS スーパーバージョン |
メーカー | ウエスタンアームズ |
全長 | 682 / 764mm |
重量 | 2,800g |
装弾数 | 50 + 1発 |
ガスブローバックサブマシンガンは、アサルトライフルよりも小型でコントロールがしやすい点が特徴です。
ここではその中でも特におすすめの3つを紹介します。
東京マルイのMP7A1は、ガスブロ式コンパクトサブマシンガンです。小ぶりなボディに必要なメカが詰まったリアルな構造が魅力です。
また、145㎜の短いインナーバレルでアリながら、初速は80m/s程度と高く、ストック越しに伝わる小気味よいリコイルを楽しむことができます。
MP7A1についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
>>東京マルイ ガスブローバックガンMP7A1を徹底紹介!気になる特徴や性能についても解説
製品名 | MP7A1 |
メーカー | 東京マルイ |
全長 | 381mm / 586mm |
重量 | 2,200 g |
装弾数 | 40 + 1発 |
KSCのガスブロマシンピストル「MP9」は、システム7Ⅱ搭載のハードキックモデルです。
ステアー製TMP9がスイスのB&T社によって近代改修され、レイルとフォールディングストックが搭載されています。
初速は70m/s前後と少し低めですが、操作感は抜群です。
製品名 | MP9 |
メーカー | KSC |
全長 | 308mm / 530mm |
重量 | 1,630g |
装弾数 | 55 + 1発 |
マルゼンの「ニューイングラムM11」は、ゴードン・イングラムがデザインしたマシンピストルをガスブローバックモデルとして再現したものです。
使いにくい操作性や狙いにくい前後サイトも含めてM11を忠実に再現しています。
コストパフォーマンスも高く、ハンドガンと同程度の価格でフルオート射撃が体験できる魅力的なモデルです。
製品名 | ニューイングラムM11 |
メーカー | マルゼン |
全長 | 254mm / 450mm |
重量 | 825g |
装弾数 | 24 + 1発(ショートマガジン)
50 + 1発(ロングマガジン) |
ガスブローバックガンはガス圧によって弾道が変化しやすいため、そこまで種類は多くありませんが、いくつか魅力的なガスブローバックスナイパーライフルもあります。
ここではサバゲーで使いやすい2つのモデルをピックアップしてご紹介します。
タニオ・コバの10/22シリーズを台湾のKJWORKSがコピーしたモデルに「KJWORKS KC-02 10/22」というモデルがあります。
その日本仕様モデルが「KJWORKS|ホークアイ」です。
また、ストックにはレールが装備されていて拡張性も高く、実用性のある長物ガスガンを求める方にもおすすめです。
製品名 | ホークアイ |
メーカー | KJWORKS |
全長 | 780/860mm |
重量 | 2,760g |
装弾数 | 22 + 1発 |
「WE|ドラグノフ」は、台湾のWE-TECH社が旧ソ連の狙撃銃「SVDドラグノフ」をガスブローバックで再現したモデルです。
金属製のリアルな外装パーツと強烈なリコイルが特徴で、日本製ブローバックモデルを凌駕します。
初速は70~60m/sとバラつきがあるため、実用性よりもロマンを求める人におすすめです。
製品名 | ドラグノフ |
メーカー | WE |
全長 | 1,220 mm |
重量 | 3,100 g |
装弾数 | 20 + 1発 |
ガスブローバックの長物の選び方は、電動ガンとは少し違います。
電動ガンを実用性重視のスペックで選ぶエアガンとするなら、ガスブローバックライフルは、金属音を含めた作動音や反動、雰囲気などをより意識して選ぶエアガンといえるでしょう。
最近では性能の高いライフルタイプのガスブローバックガンも多く発売されているため、気になる人は、ぜひ今回の内容を参考に探してみてください。
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