引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『Px4 – ガスブローバック』
東京マルイのガスブローバックガンPx4は、イタリアの銃器メーカーベレッタ社の最新ポリマーオートPX4ストームをガスガンとしてモデルアップしたものです。
PX4は元になる実銃に独自のロッキングシステムや、イタリアらしい線と局面が交差した拘りの強いデザインを取り入れており、
東京マルイのPx4も実銃の持つ美しさやM92F譲りの豊富なギミック、実用的な実射性能を兼ね備えています。
今回は東京マルイのPx4の特徴と魅力をご紹介します。
全長 | 192mm |
インナーバレル長 | 91mm |
重量 | 833g(空マガジン含む) |
装弾数 | 25+1発 (ノーマルマガジン) |
メーカー希望小売価格 | 16,800(円(税別) |
イタリアのベレッタPx4はベレッタ社が2005年にデザインし、素材にシンセティックポリマーを採用した口径9ミリパラベラム弾を撃つ最新のポリマーオートです。
このベレッタPx4には3つの大きな特徴があります。
その1つ目はベレッタ社がM1915から取り入れてM92Fまで拘り続けていたスライド上部を大きく抉ってバレルを露出した伝統的なデザインを捨て去り、バレルをすっぽりと覆うスライドを採用したことです。
これはベレッタの伝統的なスライドのデザインよりも耐久性を重視したための選択でした。
そして2つ目は先ほども述べた素材にポリマーを採用したことです。
これはヨーロッパを中心としたこの数十年のハンドガンのトレンドです。
そして、3つ目はベレッタM92Fで採用したワルサー式のフリップアップ式ショートリコイルから、ロータリーバレルロッキングへの変更です。
これもM92Fで指摘されたスライドの耐久性不足をアップのための選択です。
これらの実銃の特徴を再現したのが東京マルイのPx4です。
東京マルイのPx4には独特のロッキングシステムや実銃のギミックを忠実に再現したギミックが搭載しされています。
またバックストラップ交換やホップ調整にも東京マルイのオリジナルの工夫がもりこまれています。
東京マルイのガスブローバックガン「Px4」のブローバックエンジンには直径15ミリの大口径シリンダーが採用されています。
発射時にハンマー下部のバルブノッカーによって叩かれたマガジンの放出バルブから放出された気化ガスが、
スライドのブリーチブロックのシリンダー内に導入され、そのガス圧によってスライドがブローバックして激しいリコイルを起こします。
PX4は初速が70m/s台と他のマルイのガスブローバックに比べて少しおとなしいのですが、
これはギミック満載の重量級スライドを元気にブローバックさせるために、
ブローバックエンジン内のバルブの切り替えタイミングをブローバック側に多く流れるように調整されているためでしょう。
実銃では弾丸の発射時にバレル内に刻まれた螺旋状の溝(ライフリング)が、弾丸に旋回運動を与えて射軸の安定と直進性を高める効果を与えます。
この時に弾頭の回転方向と逆の回転運動がバレルにかかるのですが、
一般的な銃ではバレルはフレームに固定されるかロックされているので、バレルが弾頭と反対方向に回転することはまずありません。
しかし、この弾頭がバレル内を通過する時に起きるバレルの回転運動をロッキング機構に応用する閉鎖機構があり、これをロータリーロッキング(ロテイティング・バレル)と呼びます。
そして実銃のベレッタPx4はロータリーロッキング式ショートリコイルを採用したセミオートハンドガンです。
東京マルイのガスブローバックガンPx4はこのロータリーロッキング式ショートリコイルの動きを再現しています。
東京マルイのPx4のスライドを手で引くと、スライドとバレルが数ミリだけ共に後退し、その後はスライドの動きに連動してバレルが回転する様子がエジェクションポートから見れます。
このバレルの動きを見るだけで、東京マルイのPx4は所有する喜びをユーザーに与えてくれます。
イタリアのベレッタ社は1985年にベレッタM92Fがアメリカ軍に採用されたことで、世界のミリタリーマーケットで大成功を納めた銃器メーカーですが、
ベレッタPx4もM92Fの影響を色濃く残しており、それらの機構も東京マルイのPx4ではギミックとして忠実に再現されています。
まず、分かりやすいのがスライドのセフティーレバーと連動したハンマーのデコッキング機能です。
スライド後端に配置された両サイドから操作可能なアンビタイプのセフティーレバーを下げると、ハンマーが安全に倒され(デコッキング)トリガーもコッキング以前の位置に戻ります。
また、セフティーレバーの動きに連動してファイアリングピンが上方向に回転して暴発を防ぐ機能もM92Fから受け継がれたものであり、東京マルイのPx4でも再現されています。
また、マガジンキャッチボタンも分解することで左右の入れ替えが可能であることも、実銃のギミックを正確に再現しています。
イタリアのベレッタ社にはPx4以前にロータリーロッキング機構を取り入れたM8000というモデルがありました(通称ベレッタ:クーガシリーズ)。
このM8000がデザインされたのは1995年のことでフレームにはスチールが使われています。
そしてその僅か1年後の1996年に、ドイツのワルサー社がポリマーフレーム製で、グリップのバックストラップを交換することで、
使う人の掌の大きさに合わせたグリップの太さに合わせられるというシステムを発案します。
このシステムは瞬く間に世界中のミリタリー&ポリスの間で浸透していき、2015年のアメリカ軍の制式採用ハンドガントライアルの要求事項にMHS(モジュラーハンドガンシステム)として組み込まれていきます。
このトレンドに乗り遅れまいとベレッタが開発したのが、M8000のポリマーフレーム版とも癒えるベレッタPx4なのです。
このPx4では当然のこととしてグリップのバックストラップ交換方式が取り入れられており、東京マルイのPx4でも再現されています。
更に実銃のベレッタPx4ではバックストラップ交換に工具が必要なのに対して、東京マルイのPx4ではグリップ底部のボタンを押すだけでワンタッチで交換できるオリジナル機能を追加しています。
東京マルイのガスブローバックガンPx4ではこれまでスライドとフレームを分離して行っていたホップダイヤルの調整を、
スライドを分離させなくてもホールドオープンにしたままの状態で、エジエクションポートから指を入れてホップダイヤルを調性できるようになりました。
この機構があると使用するBB弾の重量が変わっても簡単に撃った弾道を見ながら調整できるので今までよりも便利です。
ただし、エジクションポート自体は小さいので指の太い人は今まで通り、スライドを分離させてからホップダイヤルを回す方が早いかもしれません。
東京マルイのPx4は最近のモダンポリマーオートの例に洩れず、スライドロックレバーを下げるとワンタッチでフレームとスライドを分離できます。
東京マルイのPx4の実射性能を初速と集弾性、そして実射動画を通して感じる所感を紹介します。
東京マルイのPx4の初速は70m/s台とガバメント系やグロック系のガスガンと比べると低い傾向にあります。
しかし、この初速の違いをサバゲーでの実戦で感じることはなく、実用的には必要かつ十分な初速だといえます。
東京マルイのPx4の集弾性は室内5mの近距離射撃では35ミリという高い集弾性を見せてくれます。
基本的に直線性に優れた弾道で、優秀なグルーピングでしょう。
東京マルイのPx4の実射動画を見て抱いた第一印象は、ブローバックの元気の良さと弾道の直線性の高さです。
ギミック的には回転するバレルが瞬間的に映るのですが、スライドを引くスピードが速いため意識しないと見逃してしまうでしょう。
また、バレルが水平に移動する様子は、ショートリコイルを見慣れたこの頃では、逆に新鮮に感じます。
操作感や外見に関する内容をメインにレビューの記載をお願いします。
筆者は東京マルイのガスブローバックガンPx4を所有したことはありませんが、発売当時にサバゲー仲間が購入していたので使わせてもらった経験があります。
その時に感じた第一印象が、初弾装填時にバレルが回転するロータリバレルロッキングのギミックを見る楽しさでした。
また元気なブローバックに比較的大きな発射音で迫力もあり、10m以内なら狙った所にビシバシと当たる命中精度の良さに驚かされたものです。
ハンドガンを使う交戦距離はほとんどが10m以内なので、マルイのPx4の実用性は必要にして十分なスペックだと言えるでしょう。
初速データでは70m/s台ですが、体感的にはミリガバやMEUピストルなどのシングルマガジンのガバ系ガスガンとの差は感じられませんでした。
東京マルイのガスブローバックガンPx4は発売されてから13年になろうとするモデルです。
しかし、その実射スペックは最新のモデルと比較しても差を実感できません。
むしろ、最近のグロックシリーズや45オートモデルよりもコンパクトモデルに近いデザインは、サイドアームとしてむしろ使いやすいと感じるのではないでしょうか。
東京マルイのPx4はオシャレに拘るイタリアがデザインした銃をモデルアップしたものです。
そして、ギミックの楽しさと高い実射性能が合わさったガスブローバックでもあります。
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東京マルイ ガスブローバックガン Px4の参考買取価格 | ¥5,000円 |