引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『シグ ザウエル P226 E2 – ガスブロ
東京マルイのSIG P226E2は2011年8月22日に発売されたガスブローバックガンです。
ベースモデルのSIG P226Rにエルゴノミックデザインを取り入れたグリップ、アンダーマウントレールのピカティニー規格化、
トリガーリセットの見直しが加えられたアップデート版となっています。
全長 | 196mm |
インナーバレル長 | 97mm |
重量 | 741g(空マガジン含む) |
装弾数 | 25+1発 (ノーマルマガジン)
37+1発 (ロングマガジン) |
メーカー希望小売価格 | 14,800円(税別) |
SIG/SAUER P226E2のルーツは1980年代に登場したSIG/SAUER P220にまで遡ります。
このP220の9㎜口径モデルは自衛隊の9㎜拳銃として採用され日本人にも馴染みの深いサイドアームです。
ただし、このP220は45口径モデルとフレームが共有であったため、
大柄でマガジンキャッチもグリップボトムに置かれていたため、今一つ評価が定まりませんでした。
このP220が見直されるキッカケが、当時の西ドイツ政府が公用ピストルに望むガイドラインを出したことです。
このガイドラインに沿ってフレームをシュリンクし、マガジンキャッチもトリガーガード付け根に持ってきて、装弾数を9発にしたモデルがP225です。
このP225のマガジンをスタッカードカアラムマガジンとして装弾数15発になったモデルが今回ご紹介するSIG/SAUER P226であり、その改修版のP226E2です。
東京マルイはこのSIG P226E2をガスブローバックガンとして再現しています。
東京マルイのSIG P226E2には、「エルゴノミクス・ポリマーグリップ」「ショートタイプトリガー」といった2つの特徴がありますが、
それ以外にも機能的、外観的に幾つかの特徴があるのでご紹介します。
使う人の手の大きさに合わせてグリップの大きさを変えられる!いわゆる「モジュラーグリップシステム」のハンドガンが最近のトレンドです。
FN FNX、S&W M&P、XDM、ベレッタPX4などのセミオートハンドガンがそれに当たるのですが、
これらのハンドガンに共通するのがポリマーフレームオートであることです。
ポリマーの素材の特性を活かして、グリップのバックストラップを交換し、使う人に合わせてグリップの大きさを変えられるようになったのです。
それに対して、SIG/SAUERP226がデビューした当時のハンドガンのフレームはアルミニウム・アーロイ製が一般的でした。
この材質で作られたSIG226はグリップの大きさを変えられなかったのです。
そこでSIGが取った手法がエルゴノミックデザインを取り入れ、従来のSIGP226よりも握りやすいグリップ形状を目指しました。
これがSIG P226 E2です。
E2とはEnhanced Ergonomicsの頭文字を取ったもので、
SIG P226E2ではグリップは1ピースタイプになり、
旧型のP226よりも背面部のくぼみが深く握りやすくなっています。
このポリマーフレームオートの「モジュラーグリップシステム」の握りやすさに劣らないグリップフィーリングを目指したSIG/SAUER P226E2のEnhanced Ergonomicsを、
東京マルイはガスブローバックガンSIG P226E2のエルゴノミクス・ポリマーグリップで再現しています。
グロックがSIG P226E2に与えた影響は、エルゴノミックデザインを取り入れたグリップだけではありません。
「トリガーリセット」に関しても大きな影響を受けています。
トリガーリセットとはトリガーを引いた後に次弾を発射するまでのトリガーを戻す長さのことを言います。
グロックはこのトリガーリセットの長さが僅か3㎜ほどとなっており、発射後、指を3㎜戻すだけで次弾の発射が可能です。
グロックが登場した80年代前半のダブルアクションオートで、グロックほどの短いトリガーリセットを見せる銃はありませんでした。
このグロックのトリガーリセットを目の当たりにしてSIGが取り入れたのがショート・リセット・トリガー(SRT)です。
このSRTの実装でSIG P226E2は旧型よりも連射性が上がっています。
東京マルイのSIG P226E2も、実銃のSIG P226E2のショート・リセット・トリガー(SRT)を模して。
連射時のトリガー引ききり状態からシアが掛かるまでの戻し量が短くなっています。
東京マルイのガスブローバックガンSIG P226E2とそれまでのSIG P226やP226Rのガスガンとしての一番の違いは、マガジンの構造にあります。
P226Rまでのマガジンは下から1/3ほどの所に切れ目があり、個体によってはそこからガス漏れが発生するケースがありました。
筆者の所有していた旧型のSIG P226のマガジンも、この切れ目からガスが漏れました。
他の東京マルイのガスガンのマガジンではメンテさえ行っていれば、どれもガス漏れを起こすなど皆無だったのですが、唯一の例外がこの旧型のSIG P226のマガジンです。
しかし、SIG P226E2のマガジンでは、この下から1/3ほどの所にあった切れ目が無くなり1ピース構造になっており、ガス漏れの心配もほぼ解消されています。
SIG/SAUER P220を基本モデルとするSIGのP22xシリーズにはマニュアルセフティーが付いていません。
その代わりに安全にハンマーを戻す機能として「デコッキングレバー」が実装されています。
またトリガーを指で引いた時以外は常にファイアリングピンをロックして前進させないAFPB(オートマチックファイアリングピンブロック)によって安全性も確保されています。
このAFPBの元祖は第二次大戦中にドイツで開発されたワルサーP38なのですが、
それを1980年代の技術でデザインし直したのが、ベレッタ92FとSIG/SAUER P220です。
この2丁の銃の違いは、ベレッタ92Fがマニュアルセフティーを装備しているのに対して、
SIG/SAUER P220の場合はマニュアルセフティーを廃止して、ハンマーのハーフコックやハンマーダウンを全てデコッキングレバーで行うように設計されています。
このSIG/SAUERP220のマニュアルセフティーを廃止して、内部のAFPBに任せるというコンセプトは、形を変えてグロックやS&W M&Pシリーズにも受け継がれています。
東京マルイのSIG P226E2にはAFPBは実装されていませんが、安全にハンマーダウンできるデコッキングレバーは再現されています。
東京マルイのガスブローバックガンSIG P226E2は、旧型のP226に比べると外観の色合いが少し違っています。
旧型が黒1色だったのに対して、P226E2ではフレームに比べスライドがわずかに明るいグレーの塗装となっています。
また、スライド右側面には実銃同様にE2の白文字が入れてあり、チャンバーには9mm Paraの刻印が彫られていて実銃の雰囲気が再現されています。
ただ残念なことにこのSIG P226E2にはファイリングピンが再現されておらず、
アウターバレルやアンダーマウントレールにはパーティングラインが残っています。
このあたりが気になる人は、ご自身でパーティングラインを削って再塗装をすると、質感が上がるでしょう。
東京マルイのガスブローバックガンSIG P226E2の実射性能を初速、集弾性、などを過去に使った経験を元にお伝えします。
東京マルイのSIG P226E2の初速は73~74m/sであり、東京マルイの他のガスガンと比べても高い部類に入ります。
これは旧型のSIG P226と比べて、マガジンの容量がアップしたこと、バルブノッカーとシアの形状を見直しによるものです。
ちなみに旧型のSIG P226Rの平均初速が72m/s程度であることに比べると、確かにSIG P226E2は旧型よりも僅かながら初速が上がっています。
東京マルイのSIG P226E2の集弾性は20m以内なら全く不満はなく、弾道自体もフラットで、落ち際も自然な放物弾道です。
サバゲーやブリンキングで使うのに十分な性能を備えています。
東京マルイのガスブローバックガンSIG P226E2の実射動画でまず注目したのはトリガーリセットの短さです。
SIG P226E2は東京マルイが謳っているように、トリガーをわずかに戻すだけで次弾が発射できるのが動画でも確認できます。
作動も快調、リコイルもシャープ、命中精度も高いSIG P226E2は、初心者でも使いやすいガスブローバックガンです。
筆者は一時期、サバゲーのサイドアームとして東京マルイのSIG P226E2を使った経験があります。
その時の記憶を振り返ると、操作性は実にシンプルなものでした。
チャンバーに初弾を送りデコッキングレバーでハンマーダウン、
後は必要な時にホルスターから抜いてトリガーを引くだけという余分な操作は一切必要ない単純なものです。
そして、スライドが軽いためリコイルもシャープであるため撃っていても楽しく、有効射程もハンドガンとしては十分なものです。
このあたりはグロックと通じるものを感じます。
昨今、サバゲーフィールドで見かけるハンドガンの殆どがグロック系のポリマーオートかハイキャパ系です。
そういった銃を使って人とがぶりたくない人には、このSIG P226E2やHK USPといった個性的な銃がおすすめといえます。
SIG/SAUER P226は1980年代のU.S.サイドアームトライアルの座をかけてベレッタM92Fと最後まで争ったハンドガンです。
結果的にこの時の勝負はベレッタに軍配が上がったのですが、
一説によるとトライアルの成績自体はSIGの方が上だったけど、政治的なことと、納入価格の問題でベレッタに決定したという噂も聞きます。
事実、アメリカ海軍SEALsなどの予算に余裕のある特殊部隊などではSIG/SAUER P226を採用したようです。
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東京マルイ ガスブローバックガン P226E2の参考買取価格 | ¥5,000 |