引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『M&P 9 Vカスタム – ガスブローバック
東京マルイのスミス&ウェッソンのM&Pシリーズは、
第一弾のM&Pが2014年8月1日、第二弾のM&P9Vカスタムが2014年12月25日、
そして第三弾のM&P 9L PCポーテッドが2年後の2018年4月18日に発売されています。
今回はこの東京マルイのスミス&ウェッソンM&Pシリーズの第二弾であるM&P9Vカスタムのレビューを紹介します。
ベーシックモデルのM&P9、コンペティションユースのM&P 9L PCポーテッドに対して、
M&P9Vカスタムはアメリカの警察・司法機関の採用を目指したデザインになっています。
東京マルイはこのM&P9Vカスタムを、ガスガンの範囲で忠実に再現しています。
全長 | 194 mm |
インナーバレル長 | 90mm |
重量 | 625 g |
装弾数 | 25 + 1 発 |
メーカー希望小売価格 | 18,800円(税別) |
スミス&ウェッソン M&Pシリーズは、スミス&ウェッソン社のポリマーフレームオートです。
1970年代に斬新なデザインとマテリアルを使って開発されたグロック17は、
当時としては唯一無二の17発という装弾数の多さ、誰でも安全に撃てるシンプルな操作性、ポリマーという新素材による低コストなどの理由で大成功を納めました。
このグロックの成功に刺激されてヨーロッパの各銃器メーカーは独自にポリマーフレームオートの開発に乗り出します。
勿論、アメリカのスミス&ウェッソン社もこの流れを見逃しません。
こうして開発されたのがスミス&ウェッソン社のポリマーオートの第一弾である「シグマ」です。
しかしこのシグマはグロックのバレルがそのまま使えるなど、
あまりにもグロックに似すぎていたため、グロック社からも訴訟を起こされてしまい、イメージ的にもダウンしてしまいます。
その後スミス&ウェッソン社で開発されたポリマーオートの第二弾が「SW99」です。
しかしSW99はフレームをドイツのワルサーから取り寄せ、スライドだけがスミス&ウェッソン社が製造しているため、画期的なモデルという訳ではありませんでした。
その後グロックに奪われた警察・司法機関の制式採用の座を取り返すためにデザインされたのが、スミス&ウェッソンM&Pシリーズです。
東京マルイはこのスミス&ウェッソンのプライドをかけて開発されたM&P9を忠実に再現しています。
東京マルイのスミス&ウェッソン M&P9V カスタムには、FDEカラー、ハイブリッド・ナイトサイト、モジュラーグリップシステムなどの特徴があります。
スミス&ウェッソンのM&P9Vカスタムは、2005年から市販され始めたスミス&ウェッソン社のポリマーオートピストルM&Pのバリエーションモデルです。
スミス&ウェッソンのM&Pには口径別に6種類のモデルがあるのですが、M&P9Vカスタムのモデル名からも想像がつくように、
口径9x19mmパラベラム弾バージョンのM&Pがベースのカスタムであることが分かります。
そしてオリジナルのM&P9との違いは、フロント/リアサイトのを見れば分かります。
このM&P9Vカスタムにはファイバーオプティクスの集光サイトとトリチウム ナイトサイトを2in1したVTACサイトが搭載されています。
Vカスタムの名称の由来は、このVTACサイトによるものです。
東京マルイのM&P9 Vカスタムは、この実銃の特徴を忠実に再現しています。
東京マルイのスミス&ウェッソンのM&PシリーズはM&P9、M&P9Vカスタム、M&P 9L PCポーテッドの3バージョンがありますが、
FDE(フラットダークアース)カラーはこのM&P9Vカスタムだけです。
このM&P9VカスタムのFDEカラーもスライドとフレームの色合いを少し変えてあり、実銃の持つスライドとフレームの質感の違いを再現しています。
スミス&ウェッソンのM&Pシリーズには、この9Vカスタムも含めた全バリエーションに「交換式バックストラップシステム」を採用しています。
これをスミス&ウェッソン社では「パームスウェル」と名付けており、ハンドガン本体にL.M.Sの3つのサイズが付属しています。
このグリップのサイズを変えられるスミス&ウェッソンM&Pシリーズの特徴は、東京マルイのM&P9Vカスタムでも実銃通りに忠実に再現されています。
交換の際はフレームパーツを回転させてパームスウェルを抜き取ることで簡単に変えられます。
警察機関での採用を目指すモダンポリマーオートピストルでは、
このグリップの大きさを交換できるシステム(モジュラーグリップシステム)がほとんどのモデルに取り入れられていますが、
これは軍、警察の両方ともに女性の占める割合が増えているためでしょう。
このモジュラーグリップシステムを最初にハンドガンのグリップに取り入れたのは、ワルサーP99やSIG/SAUERのSPシリーズですが、
この流れはMHS(モジュラーハンドガンシステム)として、アメリカ軍の制式ピストル選定トライアルにも取り入れられています。
スミス&ウェッソンのM&P9Vカスタムでは、セフティーレバーとスライドストップレバーが左右のどちらからでも操作できるアンビタイプになっています。
ただし、マガジンキャッチボタンは右手の親指で押すようにデザインされていて、アンビタイプではありません。
インドアやCQBフィールドでのスイッチングでは、このあたりに少し不便を感じるかもしれません。
また、左利きの人にとっては、マガジン交換がしにくいモデルと感じるでしょう。
FN FNXやHK 45などのようにアンビタイプのマガジンキャッチボタンやレバーを備えているモデルもあるので、
それらと比べるとM&P9Vカスタムのマガジンキャッチボタンは左利きにとっては不親切なデザインのように感じます。
東京マルイのスミス&ウェッソンのM&P9Vカスタムでは、マニュアルセフティーとトリガーセフティーの2つの安全装置が再現されています。
トリガーセフティーはグロックのモノとはデザインが異なりますが、指でトリガーを引いた時以外は、トリガーが後退を妨げる仕組みになっています。
実銃はストライカー方式でトリガーを引ききった時以外は常にファイアリングピンがロックされた状態ですが、
ガスガンの場合はマガジン背面の放出バルブを叩かなければならない関係上、ハンマー式にアレンジしてあります。
また、スミス&ウェッソン M&Pの特徴であるマガジンセフティーも構造上搭載されていません。
またトリガーを引いた時の感触に粘りがあるように感じました。
連射する時には感じにくいのですが、じっくりと狙って撃つ状況では、このトリガーフィーリングが気になるかもしれません。
ガスブローバックガン M&P 9 Vカスタムの実射性能
ガスブローバックガンM&P9Vカスタムの実射性能を初速、集弾性、操作性などを実射動画を交えながら解説いたします。
スミス&ウェッソン M&P9Vカスタムの平均初速は67m/s前後で、M&P9の69m/s、M&P 9L PCポーテッドの75m/sと比べても初速が低いモデルになっています。
インナーバレル長が他の2モデルよりも長いM&P 9L PCポーテッドが75m/sという初速を出すのは納得できますが、
M&P9とM&P9Vカスタムのインナーバレル長が同じ90㎜でありながらも、M&P9Vカスタムの初速が僅かに低いのは、計測時の環境や個体差もあるかもしれません。
スミス&ウェッソン M&P9Vカスタムの集弾性は他の東京マルイのガスブロバックガンと同様に優れたものです。
またM&P9Vカスタムのハイブリッド・ナイトサイトは視認性が良く、他の銃のオープンサイトよりもまとまりやすいように感じました。
そのため老眼持ちや若くても近視がちな人でも、M&P9Vカスタムのサイトシステムなら集弾性が改善されるかもしれません。
スミス&ウェッソン M&P9Vカスタムは軽く低いスライドのためハイグリップで握りやすく、まるで自分の手の一部のように感じるほど一体感があります。
そのため、近距離では素早く狙いやすく遠距離射撃でも20mぐらいまでなら、十分にターゲットを捉えてくれます。
ただし、トリガーの感触は独特な粘りを感じるので好みが分れるところではあります。
トリガーのトラベル量の長さとトリガーが切れるタイミングを掴むまでは、ある程度の慣れが必要でしょう。
スミス&ウェッソン M&P9Vカスタムに対する評価やレビューの多くは、おおむね好意的です。
弾道と集弾性に関しては東京マルイの製品らしく、いつも通り安定した性能といえます。
また15ミリの大型ピストンのよるブローバックも強さも、ビシッとシャープな撃ち応えです。
これはスミス&ウェッソン M&Pの全モデル共通の小さくて軽いスライドを忠実に再現した東京マルイの再現力によるところも大きいでしょう。
さらにどんな状況でも狙いやすいハイブリッド・ナイトサイトでサバゲーでの撃ち合いでもユーザーを助けてくれます。
とくにFDEカラーはスミス&ウェッソン M&Pシリーズでもこの9Vカスタムだけなので、
ミリタリーテイストの雰囲気を醸し出すスミス&ウェッソン M&Pシリーズを求めているのであれば、この9Vカスタムが一択です。
これまでアメリカの制服警官(ポリス・オフィーサー)の命を約半世紀に渡って守ってきたのは、スミス&ウェッソン社のリボルバーでした。
特にM&Pの愛称が付けられたM10は、ポリスリボルバーの代名詞と言ってもいい存在です。
そのアメリカンポリスの制式ハンドガンの座をグロックから奪い返す意気込みとアメリカの銃器メーカーとしてのプライドをかけて開発されたのが、
今回のスミス&ウェッソン M&Pです。
往年の名銃M10リボルバーの名をリバイバルさせたことからも、このM&Pにかけるスミス&ウェッソン社の意気込みが伝わってきます。
このようにスミス&ウェッソン社の銃に慣れ親しんだ者にとって、このM&Pは特別の存在です。
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東京マルイ ガスブローバックガン M&P 9 Vカスタムの参考買取価格 | ¥6,000 |