引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『G3ショーティ MC51 – 電動ガン スタンダードタイプ』
東京マルイのスタンダード電動ガン「MC51」は、初期の電動ガンの中で「近~中距離向けの最強の電動ガン」と評価を受けたモデルです。
今回はこのMC51についてご案内します。
全長 | 625 mm / 806mm(ストック伸長時) |
インナーバレル長 | 285mm |
重量 | 2,500g(空マガジン、バッテリー含む) |
装弾数 | 70発 (ノーマルマガジン)
500発 (多弾マガジン) |
メーカー希望小売価格 | 26,800円(税別) |
東京マルイのスタンダード電動ガン「MC51」は、H&K G3ライフルをベースに全長をサブマシンガンサイズにまで小型化して、屋内や狭いスペースでも取り回しをしやすいように作られたライフルです。
といっても開発したのはH&K社ではなくイギリスのF.R.オーディナンス社(F.R. Ordnance)というファイアーアームズメーカーとなります。
MC51はイギリスの陸軍特殊部隊SAS(Special Air Service)の依頼により開発されましたが、大量生産はされず限定的な生産数に納まったようです。
その理由としてはフルスペックに近い7.62×51ミリNATO弾を短いバレルから撃ち出すと、マズルフラッシュと発射音が大きく、
隠密性を優先するSASでの扱いが難しいことが考えられます。
東京マルイが製品化したMC51は、このF.R.オーディナンス社(F.R. Ordnance)のモデルを参考にしたものです。
ここではスタンダード電動ガンMC51の特徴について、開発された時期やコンセプトを交えながら解説していきます。
東京マルイのMC51は、G3A3とMP5A5の良いとこ取りをしたモデルといえます。
これは元になる実銃のHK MC51が、7.62×51NATO弾という強力な弾薬を狭い場所で撃てるサイズのライフルに仕上げて欲しい
というイギリスの陸軍特殊部隊SAS(Special Air Service)の要望に応えたためです。
MC51は多弾数マガジンを装備すれば1マガジンで500発という装弾数を持ち、サブマシンガンクラスの取り回しのしやすさを併せ持った電動ガンとして、
発売からしばらくの間は、「アタッカー向けの最強電動ガン」という評価をサバゲーマーたちから受けていました。
そのため、他のスタンダード電動ガンのG3シリーズが、ライフルタイプの「G3SG1」を除いて生産終了になっているのに対して、
この「MC51」だけ今も生産が続いているのは、今でもサバゲーマーから一定の評価を受けている証でしょう。
スタンダード電動ガンG3シリーズの中で今でも生産が継続しているMC51ですが、
発売開始が1996年という東京マルイの電動ガンの中でも初期に開発されたモデルであるため、現在の電動ガンに比べると設計の古さを感じさせるところは否めません。
その1つがプラスチック製のボディです。
G3シリーズは長いバレルとフレームを繋げている首まわりの弱さで知られている(この時期に開発された東京マルイの電動ガンは総じて首まわりが弱い:M4/M16然り)モデルだったのですが、
バレルがそこまで長くないMC51は、G3に比べて剛性は高めです。
それでもグリップやハンドガードのギシギシ感はあるため、気になる人はテープを巻いて補強すれば幾分かは緩和されます。
また、今の電動ガンではフラッシュハイダーの取り外しが可能で、ハイダーを取り外せば14ミリ逆ネジが現れてサプレッサーが装着できるのですが、
このMC51ではフラッシュハイダーが固定式で逆ネジ仕様にはなっていません。
もしMC51にサプレッサーなどを取り付けたい時には同梱されている旧型フルオートトレーサー用アダプターを流用すればよいでしょう。
MC51の設計された時代が1990年代らしいところは、「拡張性の低さ」「EG700モーターの搭載」「ニカドラージバッテリー対応」という仕様からも感じさせます。
まず「拡張性」に関しては、1990年代に設計されたMC51に求めるのは酷というものでしょう。
MC51に拡張性を持たせたいのなら、サードパーティーが出している「MC51用レイルハンドガード」を装備する必要があります
しかし、このレイルハンドガードを装備するとバッテリーの収納場所に悩む羽目になるかもしれません。
そして、このバッテリーについても時代を感じさせます。
MC51が出始めたころの電動ガン用バッテリーは、ニカドラージバッテリーが全盛のころです。
それに合わせてバッテリーコネクターもラージ用に対応しているので、現在指定されている8.4Vニッケル水素1300mAhミニSバッテリーを繋ぐ時にはコネクターの確認が必要です。
また、搭載されているEG700というモーターにも時代を感じさせられます。
MC51の発売された当時はまだ、このEG700モーターの搭載がデフォだったのですが、
翌年の1997年に発表されたM16A2から、レスポンスとトルクがアップされたEG1000にバージョンアップしていきます。
MC51の作動に不満を感じるのであれば、EG1000への換装もありかもしれません。
MC51が発売開始された翌年の1998年に37th静岡ホビーショー限定モデルとして「MC51カスタムHK51カービン」が発売されています。
このMC51カービンはその名の通り、MC51とG3A3の間に位置するカービンタイプの電動ガンです。
MC51やG3A3との違いは、搭載されるモーターがEG700からEG1000にバージョンアップしたこと、
NC加工カスタムバレルと固定ストック仕様になりつつも、全長を956mmに抑えたところです。
また、固定ストックを採用したのは、展開の途中で固定できないスライドストックよりも、
3点保持で安定した構えに適している固定ストックを好むユーザー向けに対応したものでしょう。
こちらは数量が限られた限定モデルなので、現在は入手が難しいモデルとなっています。
G3SASはMC51の21世紀バージョンとも言えるモデルです。
MC51とG3SASの違いは、「EG1000モーター標準搭載」「ミニSバッテリー仕様」「ハンドガード下面にレイル装備」というところであり、
全長もMC51よりも200ミリ近くコンパクト化されています。
また、このG3SASをベースに2009年にハイサイクルカスタムのG3SAS HCがリリースされています。
そして、MC51とG3SASの一番の違いが、MC51が実銃の存在するモデルであるのに対して、
G3SASはサバゲーでの使いやすさに振り切った東京マルイのオリジナルデザインであることです。
ここでは東京マルイのスタンダード電動ガンMC51の初速と集弾性について紹介します。
MC51の初速は85m/sという数値であり、285ミリというインナーバレル長の短さを考えると十分な高さです。
次世代電動ガンの登場以来スタンダード電動ガンの初速は、東京マルイの販売戦略上85m/s付近の設定されているようなので、現在の電動ガンと比べても遜色ないと言えます。
MC51は「インナーバレルが長ければ命中精度は向上する」という時代にデザインされた電動ガンです。
オリジナルのG3A3のインナーバレル長が470ミリという長さであるのに対してMC51は285ミリという短さです。
ただこの短いバレルゆえにフレームとバレルのたわみの影響が少なく、BB弾の拡散を抑えているとも言えます。
MC51の集弾性は30メートル先の一斗缶サイズのターゲットなら外さないという実用的なものです。
MC51はMP5やG3を操作したことがある人なら違和感なく使えるモデルです。
マガジンキャッチもボタンとレバーなので利き手を選びません。
またMC51はG3のフレームなので、プラスティック製ながらも一体成型になっています。
これがモナカ構造のMP5よりも剛性が高い理由です。
なおアッパーフレームとロアフレームの分離も2本のストックピンを抜くだけで行えるのでメカボックスへのアクセスも容易であり、
自分で内部チューンを施したい人には扱いやすい構造になっています。
実射した感じはセミ/フル共に東京マルイの標準的な電動ガンの一つであり、突出した感想は感じませんでした。
逆を言えばそれだけ安定した実射感だと言えます。
MC51はコンパクトサイズで機動性が高く、多大な装弾数で相手を制圧するというコンセプトの元につくられた電動ガンです。
発売された当時は、同じコンセプトの電動ガンは少なく、「近~中距離での最強電動ガン」と呼ばれていました。
このMC51の近代改修版としてG3SASが現在ではあるのですが、敢えてMC51を選ぶメリットを上げるとすると、スライドストックの利便性でしょう。
G3A4譲りのこのスライドストックは、剛性不足による捻じれをそれほど感じさせず、3点保持による安定した射撃体勢が取りやすくなっています。
MC51は東京マルイのG3シリーズの中で数少ない現行モデルです。
拡張性をもたらすレイル搭載のモデルが全盛の現在、MC51のスタイルは時代を感じさせるかもしれません。
しかし、機動性の高いコンパクトなサイズに500連射マガジンという火力の高さは、現在のサバゲーでの戦いでも十分に戦力になってくれます。
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東京マルイ スタンダード電動ガン MC51の参考買取価格 | ¥12,000 |