引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『LCPー固定スライドスライドガスガン』
皆さんは小型のピストルで遊んだことはありますか?
掌に納まるサイズなのに必要な機能は全て詰まっていて、手の中でピョコン、ピョコン、と動く様は遊んでいても実に楽しいものです。
今回ご紹介するのは、その楽しいポケットピストルを東京マルイが製品化した固定スライドガスガンLCPというモデルです。
東京マルイがこれまで出してきたハンドガンはミリタリータイプの大型拳銃が多かったため、
今回のようなコンシールドキャリーピストルというジャンルは、東京マルイの新たな挑戦といえます。
スライドが動かない固定スライドタイプですが、必要なスペックは十分に持っていて、
値段設定もとてもリーズナブルです。
またこの小ささでありながら30m先のターゲットまでは百発百中という信じられない集弾性の高さも魅力といえます。
今までミリタリー&ポリスタイプのフルスペックハンドガンしか知らなかった方は、
東京マルイの新ジャンルの製品、固定スライドガスガンLCPの魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
全長 | 131 mm |
インナーバレル長 | 66mm |
重量 | 255g(空マガジン含む) |
装弾数 | 10発 (ノーマルマガジン) |
メーカー希望小売価格 | 7,980円(税別) |
固定スライドガスガン LCPは東京マルイが初めて出すコンシールドキャリーピストルです。
作動方式はガスブローバックではなく固定スライド、ホップも可変式ではなく固定タイプとなります。
東京マルイのLCPのモデルになった実銃はスターム・ルガー社のコンシールドキャリーピストルLCPです。
このあたりのことは他のブログなどで解説されているので、当ブログではコンシールドキャリーピストルについてご説明をします。
「コンシールドキャリー」とは‘‘隠し持って携帯する‘‘ことを意味します。
アメリカでは州によって異なりますが、自衛のために銃を携帯することは許可されています。
そして、この護身用の銃を必要としているユーザーの大半が女性をはじめとした一般人です。
LCPのような小型の護身用ピストルは、ハンドバックの中に納まり、取り出す時に出っ張りが少なく引っ掛からないデザインのため、重宝されています。
また実銃のスターム・ルガーのLCPが人気の理由は、主に以下の3つがあげられます。
手が小さな方が握っても違和感のないデザインとサイズ、
少ない力でもスライドを引きやすいショートリコイルの採用、
薬室に装填したままでも安全に携帯できるハンマーキャッチピンのロックシステム
ここからは東京マルイの固定ガスガンLCPと特徴をご紹介します。
固定ガスガンLCPの最大の特徴は固定スライドとそれを支えるダイキャスト製マガジン、そして実銃のスリムはデザインとマニュアルセフティを付け足したことです。
東京マルイの固定スライドガスガンLCPの特徴の1番目は固定スライド形式であることです。
東京マルイが18歳以上対象モデルで固定スライドガスガンを出すのはソーコム Mk23以来20年ぶりのことです。
東京マルイがこのLCPを固定スライドにした理由は、リーズナブルな販売価格にしたいのと、
このマガジンのサイズでブローバックで連射するには難しいからではないかと推察されます。
小さくて冷えに弱いマガジンでブローバックエンジンを動かしても、楽しいポケットピストルとは言えないでしょう。
それよりもスライドが動かない固定タイプにして、トリガーを引けば必ずBB弾が発射されてターゲットにあたるほうが、実用性としても高くなります。
東京マルイがこのLCPに固定スライドを採用した理由は、小さくて撃っていて楽しいガスガンに仕上げたかったからという意図が感じられます。
東京マルイの固定スライドガスガンLCPの特徴の2番目は東京マルイが新たに組み込んだホップの構造にあります。
このLCPの固定ホップの構造と、今までのホップ構造の一番の違いは、ホップパッキンの突出量と、ホップパッキンがBB弾に接する長さに関するものです。
従来のホップ構造ではホップパッキンの出っ張る量でホップの掛り具合を調整していたのですが、
LCPで東京マルイが採用したホップ構造は、プレスパーツでホップパッキンがBB弾に触れる距離を長くしてBB弾の回転数を制御するというものです。
つまり、ホップパッキンが出る量を緩くする代わりに、ホップパッキンがBB弾に回転を与える長さを増やしてホップ回転を制御するというものです。
これはいわゆる「長掛けホップ」の応用になると思います。
東京マルイの固定スライドガスガンLCPの3番目の特徴はノズルが組み込まれたダイキャスト製マガジンです。
LCPは固定スライドガスガンなので、トリガーを引くだけでBB弾が発射されます。
このトリガーを引くだけでBB弾が発射できる仕組みの秘密は、マガジンの上部に装填用のノズルを設けていることにあります。
トリガーを引くだけでマガジン上部のノズルがBB弾をチャンバーに装填してBB弾を発射するのです。
この時にチャンバーがノズルによって封じられるので気密も保てます。
またLCPのマガジンの装弾数は10発ですが、この大きさで10発も装填できるなら十分な装弾数でしょう。
また、このマガジンの大きさではブローバック用のガスまで気化できるスペースはほとんど取れないでしょうから、
LCPが固定スライドガスガンを選択したのは当然の結果でしょう。
東京マルイのLCPはブローバックの楽しさよりも、小さなピストルからBB弾を撃って楽しむのを優先させた製品だと感じます。
東京マルイのLCPの4番目の特徴は、コンシールドキャリーの条件を満たしたシルエットを再現していることでしょう。
ではコンシールドキャリーの特徴とは?それは化粧ポーチやハンドバック、インサイドパンツホルスターに入れられる大きさで、
なおかつ取り出す時に引っ掛からないデザインであることです。
具体例を挙げればハンマーやトリガーガードが引っ掛かりにくいシルエットであることでしょう。
例を挙げればトリガーガードの方はモーゼルHScやSIG P230、HK4、ハンマーが引っ掛からないデザインと言えばS&W M49もあげられます。
また護身用のポケットピストルであるため、
グリップはどうしてもサイズが小さくなり、マガジンボトムにフィンガーレストが付いてくるのですが、
東京マルイのLCPのマガジンもこのフィンガーレストが再現されています。
前後のサイトは使いやすいというデザインとは言い難いのですが、
コンシールドキャリーという性質上、ジックリと狙って撃つのではなく、
7ヤード以内で緊急回避的に使う性質であることを考えれば、東京マルイのLCPも実銃の前後のサイトをよく再現していると感じます。
東京マルイのLCPの5番目の特徴はオリジナルのセフティレバーが設けられていることです。
実銃のLCPは最終弾を撃った後にスライドキャッチレバーがスライドをホールドするのですが、
固定スライドガスガンの東京マルイのLCPでは、スライドキャッチレバーをセフティレバーとしての機能させています。
実銃のLCPではハンマーキャッチと呼ばれるパーツがハンマーを常にロックしていて、カートリッジを装填したままでも安全に携帯できるようになっています。
それに対して東京マルイのLCPではスライドキャッチレバーを押し上げることでトリガーをロックする仕組みになっています。
実銃のLCPにはマニュアルセフティが無いので、東京マルイのLCPのセフティシステムは、
固定スライドガスガンでスライドが作動しないことを逆手に取ったいいデザインだと思います。
ここまで東京マルイのLCPの特徴と実銃との違いなどを説明しましたが、
ここからは東京マルイのLCPの実射性能である銃口初速や20mと30mでの集弾性についてのご説明を、
実射動画などを参考にしてご説明します。
東京マルイのLCPの初速はマガジンが常温状態の場合では最高:56.95m/s 最低:54.99m/s 平均:56.28m/sというデータが出ています。
このジャンルのガスガンでこの初速データはかなり頑張っていると言っていいでしょう。
そう感じる根拠は東京マルイのグロック26との比較で感じたのです。
インナーバレル長73mmのグロック26の初速は最高:65.44m/s 最低:61.61m/s 平均 63.32m/sというもので、
固定ガスガンという形式であっても、装弾数が10発の小さなマガジンでインナーバレル長が僅か66mmのLCPが平均で55m/sの初速を叩き出すのは、
よく頑張っていると言っても過言ではありません。
ちなみにLCPはブローバックでのガスの消費がないため、連射してもマガジンが冷えにくく、安定した射撃を楽しむのにも最適です。
東京マルイのLCPはインナーバレル長が僅か66㎜の固定ホップのガスガンです。
しかしその集弾性に関してはカタログスペック以上の出来の良さを感じさせます。
無風レンジで常温の状態という条件付きですが、20m先のマンターゲットならほぼ百中百中という結果になりました。
けっして速くはないものの、素直なアップ気味の弾道で、着実にマンターゲットのヘッド部分を捉えてくれます。
インナーバレルの長さやタイトさは集弾性には影響しないと日頃から述べてはいますが、
やはり66ミリの短いインナーバレルから放たれたBB弾が20m先のヘッドショットを確実に捉えるのは感動すら覚えます。
また、30m先のターゲットでも確実にボディ部分にヒットします。
東京マルイのLCPはこういったプリミティブなガスガンの楽しさを再認識させてくれる製品でしょう。
動画では東京マルイのLCPの実射性能を、スティールチャレンジやACPカップのレギュレーションでテストしていますが、
この方法が逆に東京マルイのLCPの魅力を際立たせています。
まず動画を見て感じさせられるのが、一般的な体格の男性が握るにはグリップがかなり小さいことです。
LCPのグリップを握ると薬指と小指が完全に余ってしまいます。
このグリップのサイズに慣れるのには時間がかかるかもしれません。
余談ですが、筆者は昔グロック26を所有していたことがあるのですが、グリップのサイズに慣れきれずに手放した思い出があります。
また動画内ではサイトを使って精密射撃を行っていますが、なかなかターゲットを捉えきれないでいます。
しかし、これはLCPの出来が悪いのではなく、本来のコンシールドキャリーの使用目的からズレた使い方をしているからです。
主に自衛のために持ち歩くコンシールドキャリーガンは、本来サイトを使ってジックリと狙って撃つという使い方は求められていません。
それを前提にすれば東京マルイのLCPは十分な実射性能を満たしていると思います。
固定スライドガスガンLCPは、東京マルイが新ジャンルに果敢に挑んだ意欲作です。
小さなサイズながら必要十分の実射性能と作動性を持ち合わせているため、お座敷シューターだけでなく、サバゲーユーザーにもおすすめといえます。
固定スライドなのでその分トリガープルは重めですが、狙ったところに飛んでいく素直な弾道は東京マルイ製ならではの性能です。
東京マルイのコンシールドキャリーシリーズはLCP以後もボディーガード380,LCP2,カーヴとその数を増やしています。
これも小型ピストルの楽しさが認知されてきたからでしょう。
もし他の小型ピストルやエアガンへ乗り換えを考えていて、東京マルイLCPの売却を検討しているのであれば、
ぜひLCPの魅力と価値を知り尽くしたガンコレクトをご利用ください。
東京マルイ 固定スライドガスガン
LCPの参考買取価格 |
¥4,000 |