引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『HK45 – ガスブローバック』
東京マルイのガスガンHK45のプロダクトが最初に発表されたのは2009年10月に開催された第49回全日本模型ホビーショーでのことです。
しかし、2012年3月にはKSCからHK45が先行発売され、東京マルイのHK45はそれを追う形で2年遅れての発売となりました。
東京マルイのガスガンHK45は、実銃のディテールを再現し、操作感や機能性に優れたガスブローバックガンです。
また、バリエーションモデルであるHK45タクティカルでは、専用サイレンサーが装着可能となっており、サイレンサー付きのガスブローバックも楽しめます。
そのため、サバゲーやエアガンユーザーには、高い評価を受けている製品となっています。
特に東京マルイがガスガンHK45で意識したのは、実銃の再現性についてです。
なぜなら先行発売されたKSCの製品造りが、実銃の再現性にとことんまでこだわるメーカーであるためです。
そのため、東京マルイはガスガンHK45の細部まで、リアリティに拘った仕上がりになっています。
全長 | 204mm |
インナーバレル長 | 100mm |
重量 | 782g(空マガジン含む) |
装弾数 | 26+1発 |
メーカー希望小売価格 | 16,800円(税別) |
実銃のHK45は、ドイツのヘッケラー&コッホ社が開発した.45ACP弾を使用する半自動拳銃です。
米軍の次期制式拳銃選定のために計画されたXM9プロジェクトの一環として、HK USP.45をベースに改良されました。
エルゴノミックなグリップデザイン、ピカティニーレール、Oリングバレルなどの特徴を持ち、信頼性や耐久性に優れています。
さらに、HK USP.45よりも小型化されており、様々なシチュエーションに対応できる汎用性の高い拳銃となっています。
HK45は、2006年に開発されましたが、米軍の制式拳銃には採用されず、XM9プロジェクトは中止となりました。
しかし、その性能と特徴から広く認知され、多くの法執行機関や民間人に利用されています。
アメリカ軍は制式採用口径の9㎜パラベラムを制定したあとも、.45ACP口径に拘ったXM9プロジェクトを計画しています。
その理由は主に2つです。
①歴史的な背景:.45ACP弾は、1905年にジョン・ブローニングが設計し、アメリカ陸軍の制式拳銃であるM1911の弾薬として採用された背景があります。
その後も、M1917リボルバーやM3サブマシンガンなどの銃器に使用され、米軍の歴史や伝統に深く根付いた弾薬となりました。
②威力と即効性:.45ACP弾は、9mmパラベラム弾や.40S&W弾などに比べて、口径が大きく、威力が高いという特徴があります。
特に、近距離での制圧力や即効性に優れているとされており、米軍はこれを重視していたようです。
また、反動吸収システムなどの技術的な進歩により、.45ACP弾を使う銃器の操作性や信頼性も向上していました。
これらの理由から、米軍はXM9プロジェクトで.45ACP弾を使用する拳銃の開発に力を入れていました。
こういった経緯で開発されたHK45を東京マルイはガスブローバックガンとして再現しました。
東京マルイのガスガンHK45の特徴は実銃のデザインや操作性、各種のアクションや雰囲気をリアルに再現しているところにあります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
東京マルイのガスガンHK45は、最近のハンドガンのトレンドを取り入れた実銃のHK45のデザインを忠実に再現しています。
そのトレンドの1つ目は、ポリマーフレームの採用であり、これにより人間工学的に優れたエルゴノミックデザインのグリップが実現されています。
その結果、同じ.45ACP口径を採用したUSP45よりも握りやすいグリップが提供されています。
2つ目のトレンドは、「MHS」(モジュラーハンドガンシステム)の採用で、使う人の手の大きさに合わせてグリップの前後の長さを変えることが可能です。
これを実現するため、2つの大きさのバックストラップが選択・交換可能なシステムが提供されています。
そして、3番目のトレンドはピカティニー規格のアンダーマウントレイルの搭載で、ライトをはじめとした各種アクセサリーの搭載が可能になっています。
これらの最近のハンドガンのトレンドをうまく取り入れ、東京マルイのガスガンHK45は実銃のHK45を忠実に再現しています。
東京マルイのガスガンHK45の特徴として、各種レバーが両手で操作できるアンビデクストラスデザインになっている点が挙げられます。
これにより、セフティー、スライドキャッチ/リリース、マガジンチェンジの操作が左右どちらの手でグリップしても支障なく行えます。
ここまで操作性に優れたハンドガンとしては、他のハンドガンとしてはFN FNXタクティカルぐらいなものです。
また、セフティーレバーには「コック&ロック」機能があり、ハンマーを起こしたままロックできます。
ハンマーが倒れた状態ではトリガーとハンマーをロックするセフティー機構が働き、
ハンマーが起きた状態でセフティーレバーを下げると、ハンマーを安全に倒してデコッキング状態に戻すことができます。
この一連の操作を一つのレバーでこなすシステムは、H&K社が「コントロールレバー」と称し、同社のUSPから受け継いでいます。
東京マルイのHK45は、これらの実銃通りの操作を忠実に再現しています。
東京マルイのガスガンHK45の実銃の再現度の高さは、操作性だけでなく、各外部パーツの形状も実銃のパーツを忠実に再現しています。
ただし、フロントサイトに入れられたホワイトドットの大きさが若干異なる程度の例外があります。
また、HK45の前後サイトの取り付け方は、実銃のドブテイル(蟻ミゾ)加工を再現していますが、
裏からネジで固定されておらず、ブローバックの衝撃でズレる可能性があるため、ユーザーは時折フロント/リアサイトのズレをチェックすることが望ましいです。
さらに、スライドストップの形状も実銃のスライドストップを忠実に再現しているものの、一部アレンジが加えられています。
ホールドオープン時にスライドをレバーで固定するのではなく、スライド内部の金属プレートを固定することで、プラ製のスライドストップノッチが削れを防いでいます。
東京マルイのガスガンHK45は、直径15mmの大口径シリンダーの採用により、安定した実射性能と迫力あるブローバックを実現しています。
リコイルは強烈で、手にしっかりと伝わりますが、グリップの形状やバランスが良いためコントロールしやすいです。
また、ブローバックの動作はスムーズで、ハンマーの動きやスライドの戻りも素早く、発射音も重厚で気持ちいいです。
ホールドオープン時にはアウターバレルのチルトダウンが再現されており、リアルティに浸れます。
射撃時にリアサイトと共に目に入るモールドで再現されたファイアリングピンも魅力的です。
東京マルイのガスガンHK45では、シングルとダブルの射撃アクションが選べます。
シングルアクション時のトリガープルは軽く、トリガーのキレも良いです。
一方、ダブルアクション時のトリガープルは約2.5キロほどの重さで、軽いとは言い難いものの、その分だけ暴発を防ぐ安定性があります。
全体的に、東京マルイのガスガンHK45は気持ちいいリコイルを提供しています。
先ほど触れた東京マルイのガスガンHK45の力強いリコイルについて、
ブローバックユニットに15㎜の大口径シリンダーを採用し、力強いブローバックを実現している点ですが、これは大口径シリンダーだけが理由ではありません。
それに適した気化ガスを送るマガジンの働きもあげられるのです。
東京マルイのガスガンHK45のマガジンは、熱伝導率の高い亜鉛ダイキャスト製の外郭を採用しており、
ガスが気化される際に生じる気化熱によってマガジンの温度が下がっても、迅速に温度が回復できます。
そのため、外気温が20℃程度からでも、1マガジン26発を全弾発射しても、最終弾発射後のスライドストップが確実に作動することでしょう。
ここでは東京マルイのガスガンHK45の初速、集弾性を実射動画を参考に紹介します。
東京マルイのガスガンHK45の銃口初速をクロノグラフで計測したところ、70m/s前後というデータとなりました。
もっともこれは外気温22℃という環境で計ったもので、外気温次第で初速の高さは変化します。
しかし、他のガスブローバックガンと比べても東京マルイらしい安定した数値と言えるでしょう。
HK45の集弾性については、東京マルイのガスガンらしく優秀なグルーピングと言えます。
また「10m先のターゲットに撃った集弾性が3㎝にまとまった」というレビューもあるほどです。
サイトも見やすく、初心者でも狙った箇所にヒットさせることも可能でしょう。
東京マルイのガスガンHK45の実射シーンを見れば、力強いブローバックで作動し、フラットな弾道でBB弾が飛んでいくのが確認できます。
また、動画中で初速計測をしていますが、68m/sという比較的低いデータが示されています。これは気温などの条件次第で初速が上下することを表しています。
東京マルイのガスガンHK45の操作性と実射性能は他のガスブローバックガンと比べても申し分のないスペックです。
特に東京マルイのガスブローバックガンのホップ性能は優秀で、30m位ならヘッドショットも可能です。
また、握りやすいグリップと操作性の高い各レバー類により、サバゲーでも高い戦闘力を見せてくれますね。
東京マルイのガスガンHK45は、実銃の特徴や機能を細部まで再現しており、発射性能や命中精度も高く、連射性能も優れています。
グリップは人間工学に基づいて設計されており、握りやすく操作しやすいモデルです。
東京マルイのガスガンHK45は、実銃の雰囲気や機能を楽しみたい方や、高性能なガスブローバックガンを求める方におすすめです。
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