東京マルイ次世代電動ガンHK416Dは2012年12月に発売された東京マルイの電動ガンです。
発売時のコンセプトは「デルタ・フォースが採用した、H&K社の最新M4改良モデル」。
当時は特殊部隊装備に憧れるユーザーが多く、発売と共に大人気モデルになりました。
このHK416Dは陸軍特殊部隊「DELTA」仕様のアサルトライフルですが、この後に発売される「DEVGRUカスタム HK416D」は、アメリカ海軍特殊部隊チーム6「DEVGRU」が採用したアサルトカービンというコンセプトなので、バレル長がカービンサイズになっています。
引用元:『HK416 デルタカスタムー次世代電動ガン』東京マルイ エアソフトガン情報サイト
東京マルイ次世代電動ガンHK416Dは、ドイツのH&K社がM4の内部機構を大幅に改修したモデルを次世代電動ガンにしたものです。
そのためフロントサイトポストを廃してフリップアップ式に変え、リアサイトも着脱式にしてMP5/G3と同様のドラム式になっています。
実銃のHK416とM4の一番の違いは、発射時の燃焼ガスをチューブを通して直接ボルトキャリアに吹き付けて作動させるダイレクト・インピンジメント式(リュングマン式)から、より信頼性の高いガスオペレーションシステムである「ショートストロークピストン式」に変えたことです。
ここからは東京マルイ次世代電動ガンHK416Dの特徴についてご説明します。
この次世代HK416Dはそれまでの次世代M4A1とは趣も仕様も違いますので、そこからご説明します。
東京マルイ次世代電動ガンHK416Dのデザインを表すなら「質実剛健」という言葉がピッタリでしょう。
その最たるものがバレルとフレームの結合部です。
従来のM4A1ではフロントサイトポストからアッパーレシーバー内にガスチューブを通していたため、このバレル接合部をデルタリングで締めて結合するしかなかったのです。
そのためこの首の部分をハンドガードでガッチリと連結できませんでした。
しかし、このHK416Dはガスチューブを廃した「ショートストローク・ガスオペレーション」を模したデザインなので、バレルとアッパーフレームを貫くオペレーティングロッドをハンドガードが覆い、ガッチリと連結されています。
また、冒頭で述べたようにHK416Dではフロントサイトポストを失くしてフリップアップ式フロントサイトを採用しています。
こういった無駄な突起やヤワな部分を取り除いたデザインはゲルマン人のイメージと同様に「質実剛健」を感じさせます。
1番目の特徴である質実剛健さは次世代HK416Dの2番目の特徴に繋がります。
この東京マルイ次世代電動ガンHK416Dは各パーツの造りがゴツイことも特徴です。
ストック、グリップは太く、マガジンウェルは分厚く、そして4面にピカティニー・レールをしつらえたハンドガードはM4よりも大きめです。
今でこそ「KEY-MOD」や「M-LOK」といった細身のハンドガードとレイルシステムが主流ですが、この東京マルイ次世代電動ガンHK416Dがリリースされた2012年当時は、VLTOR社による「KEY-MODレイルシステム」が出始めたばかりの頃だったため、サバゲー界隈ではまだこういったヘビーデューティーなピカティニー・レールが主流だったのです。
これらのパーツのおかげで、東京マルイ次世代電動ガンHK416Dは鬼のような剛性感を醸し出しています。
こういった東京マルイ次世代電動ガンHK416Dのデザインや剛性感は、次世代K416Dに電動ガンとしては珍しいキャラクターを感じます。
東京マルイ次世代電動ガンHK416Dのキャラクター、それは「ヤワな男では扱えない重量感」です。
実際、東京マルイのHK416Dを初めて持った時の印象は「重たくて持ちたくねぇ~」でした。
重量的にはSCAR-Lの方が若干重いのですが、体感的にはこのHK416Dの方が重たく思えるのです。
さらにこの後継機種の「DEVGRUカスタム」になるとその想いに拍車がかかります。
特殊部隊装備に憧れてこのHK416DやDEVGRUカスタム、あるいは416デルタカスタムを抱えてフィールドを駆け回るなら、まずは筋トレが必要かもしれません。
東京マルイ次世代電動ガンHK416Dは2WAYバレルという仕様になっています。
これは「バレルの長さを14.5インチから10.4インチに変更可能なアウターバレルチェンジ方式を採用。」ということですが、具体的に説明するとハンドガード先端部のアウターバレルにネジが切ってあり、回すことで外せるようになっているのです。
アウターバレルを外しフラッシュハイダーを直に取り付けると10.4インチのカービンサイズに様変わりします。
アメリカ陸軍第1特殊作戦部隊デルタ分遣隊(デルタフォース)に試験運用で採用されたHK416Dは本来が10.4インチバレルなので、東京マルイがHK416Dに2WAYバレルを採用したのは理にかなっていると思います。
東京マルイのHK416Dは10.4インチになると俄然取り回しが楽になるので、屋外から屋内までの各フィールドに対する適応性が優れていると言えるでしょう。
さて、ここまでほとんどが外観やデザインについての説明だったので、最後に内部メカ的なことに少し触れておきましょう。
東京マルイ次世代電動ガンHK416Dには左右のどちらからでも操作ができるセレクターレバーが付いていますが、同じアンビセレクター仕様のSCARとは少々構造が違うようです。
SCARではセレクタープレート後端の鋸歯状の部分で左右のレバーを連動させていましたが、HK416Dではメカボックスの外に連対ギアを置いて左右のレバーの動きを連動させています。
機能的には変わらないのですが、耐久性は金属製ギアで動かすHK416Dの方が高いと言えるでしょう。
ここからは東京マルイ次世代電動ガンHK416Dの実射性能についてお伝えします。
東京マルイ次世代電動ガンHK416Dのスペックで皆さんが特に気になるのが、初速の安定性と集弾性がどれくらい高いか?についてでしょう。
東京マルイ次世代電動ガンHK416Dの初速の安定性を実際に計った時には舌を巻きました。
それまでいくつものエアガンの初速を計測してきましたが、これほど安定した初速を見せてくれたエアガンは初めてでした。
計10回の初速計測だったのですが、10回の内9回が93m/s台、4回目に計った1回だけが94m/sでした。
計った時期は2月のまだ寒い季節で、お世辞にも電動ガンの初速計測に向いているとは言えない状況にもかかわらず、これほど安定した初速を見せる次世代HK416には脱帽ものです。
続いて東京マルイ次世代電動ガンHK416Dの集弾性についてですが、30mまでならヘッドショットも余裕、40mでも人間大ターゲットが余裕、45mでやや着弾点がバラつき出しますが、50mまでなら威嚇射撃に十分使えます。
東京マルイのM4系次世代電動ガンのインナーバレル長は、HK416D以降では全て275㎜で、特別ロングバレル仕様ではありません。
東京マルイ次世代HK416Dの命中精度はレシーライフルに匹敵すると言われますが、これは特徴で述べたように、ガッチリと固められた首周りの結合部、応力が干渉しないフローティングバレル、鬼のように高いボディー剛性によって支えられているのでしょう。
では、動画で東京マルイ次世代電動ガンHK416Dの実射の様子を見ていただきましょう。
この動画でまず注目していただきたいのは、マズルからBB弾が発射されるシーンです。
このシーンではアウターバレルが完全にハンドガード内で浮いていて、フルフローティング状態であることが確認できます。
私が計測した時と違い動画内では9初速が90m/sで推移しています。
これは個体差なのでしょう。
シュート&リコイルで快調に作動しており、オートストップ&ボルトリリースもシッカリと機能しています。
撃っていてよほど楽しいのでしょう。
射手の顔が緩みっぱなしですね。
東京マルイ次世代電動ガンHK416Dは至る所にレザー刻印で「HK」の文字が白く浮かび上がっています。
この刻印がいかにも「M4A1とは格が違うんだよドヤッ!」という空気を醸し出しています。
実際に操作してみるとアンビセレクターは利き手を選ばないので使いやすく、マガジンキャッチボタンもしっかりとマガジンをホールドしてくれています。
グローブをした指でもチャージングハンドルは引きやすく、マガジンウェルが広いため、リロード時のマガジンの挿入はM4A1系よりもスムースに行えます。
特筆すべきはオープンサイトの見やすさでしょう。
M4A1系のL型ピープサイトよりもはるかにターゲットが捉えやすく感じます。
発売から10年が経つ東京マルイ次世代電動ガンHK416Dですが、その基本性能は今でも一線級のものです。
ただ難を言えば重たく筋力が必要なことと、レイルシステムが今のメインストリームから置いて行かれていることでしょう。
HK416D以降の東京マルイのM4&HK416系モデルでは、握りやすくて軽量化されたスーパーモジュラーレイル(SMR)とM-LOKに移りつつあります。
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