HK416は、ドイツの銃器メーカーH&K(ヘッケラー&コッホ)社が、アメリカ製のM4カービンをベースに、内部機構を大幅に改良して開発したアサルトライフルです。
主な変更点としては、従来の固定式フロントサイトポストを廃止し、フリップアップ式のフロントサイトと着脱可能なリアサイトを採用。リアサイトは、MP5やG3シリーズのようなドラム式になっています。
また、M4で使用されていた「ダイレクト・インピンジメント式(リュングマン式)」ではなく、ショートストロークピストン方式(ガスオペレーションシステム)に変更されているのも特徴です。
これにより、作動性や信頼性が向上し、汚れや熱による動作不良が起こりにくくなりました。
HK416シリーズの中でも、HK416Dは、アメリカのH&K Defense USAで生産されたバージョンを指します。基本仕様はHK416と同じとなっており、レシーバーの刻印や一部マーキングのみが異なります。
東京マルイでは次世代電動ガンとして、このHK416Dを再現。リアルな外観に加え、「シュート&リコイルエンジン」や、「2WAYバレル(14.5インチ/10.4インチ切替式)」といった、エアガン独自のギミックも盛り込まれています。
今回はHK416Dの特徴や性能、実際のユーザーによるレビューを紹介します。
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引用:HK416D – 次世代電動ガン | 東京マルイ エアソフトガン情報サイト
全長 | 【14.5インチ】819mm / 894mm(ストック伸長時) 【10.4インチ】712mm / 787mm(ストック伸長時) |
インナーバレル長 | 275mm |
重量 | 【14.5インチ】3,540 g(空マガジン、バッテリー含む) 【10.4インチ】3,480 g |
装弾数 | 82 発/30発 (ノーマルマガジン) 520発 (多弾マガジン) |
メーカー希望小売価格 | 74,800円(税別) |
※2025年7月現在
HK416には次世代電動ガンならではの下記の特徴を備えています。
それぞれの詳細をご紹介します。
東京マルイの次世代電動ガンHK416Dは、「質実剛健」と呼べるほど高い剛性を備えています。
特にバレルとフレームの結合部は、ほかのモデルと比べて全くガタを感じさせない構造です。これには実銃の作動方式も関係しています。
M4A1など従来のモデルは、ガスチューブを設けていたため、「デルタリング」と呼ばれる専用の部品でバレルを固定していました。
この構造ではハンドガードを強固に固定できず、いわゆる首周りの強度が不安定になりがちでした。
一方、HK416Dはガスオペレーション方式となるため、ガスチューブが不要でバレルやハンドガードを強固に固定できます。
これはエアガンで再現した場合でも同様で、重いアタッチメントをつけても問題なく対応可能です。
HK416Dの剛性の高さはフロント回りだけではありません。ストックやグリップも太めに設計されており、マガジンウェル(マガジンの差込口)も分厚くて頑丈です。
また、HK416Dが発売された2012年当時は、現在主流の「KEY-MOD」や「M-LOK」ではなく、ピカティニー・レールが採用されているのも特徴です。
結果的にゴツい見た目となっていますが、本体やレールハンドガードはいずれも金属製なので、構えた時に本体がしなるような不安感もありません。
東京マルイのHK416Dには、アウターバレルの長さを14.5インチと10.4インチに変えられる2WAYバレルが採用されています。
アウターバレルエクステンションを外し、フラッシュハイダーを直接取り付ければ、コンパクトな10.4インチバレル仕様として楽しめます。
一方、アウターバレルエクステンションを取り付ければ、簡単にオーソドックスな14.5インチに変更可能です。
特殊な工具も必要ないので、見た目やシチュエーション別に変更しやすいでしょう。
HK416Dには、左右どちらからでも操作できるアンビセレクターが搭載されています。
同様の機能は、同社の「SCAR」シリーズにも採用されていますが、HK416Dは構造が異なります。
具体的にSCARは、セレクタープレート後端の部分で左右のレバーを連動させていますが、HK416Dは、メカボックスの外側に金属製の連動ギアを配置して、左右のセレクターレバーが連動する仕組みです。
セレクターの機能そのものに違いはありませんが、金属ギアを用いたHK416Dの方が安心感は高いといえます。
東京マルイのHK416Dの初速や集弾性をそれぞれ紹介します。
HK416Dの初速は93m/s前後と次世代電動ガンらしい高い性能を誇ります。また、このモデルは初速が安定しているのも特徴です。
実際に10回の計測を行ったところ、93m/s台が9回、残りの1回が94m/sという安定した結果となりました。
具体的な数値は環境やモデルによって変動しますが、HK416Dが信頼性や安定性に長けた電動ガンであることは変わりません。
HK416Dは集弾性においても高い性能を誇ります。30mレンジであれば、難なくヘッドショットを狙えるほどです。
また、40mレンジでも人型ターゲットであれば問題なく捉えられます。45mぐらいになると着弾点はバラつきますが、50mまでは威嚇射撃としても十分に通用する性能です。
HK416Dのインナーバレルの長さは275mmと、同社のM4系の中でも特別長いわけではありません。それでもHK416Dの命中精度が高いとされる理由は、本体構造の剛性にあります。
具体的には、首周り(バレルとフレームの接合部)が固定されており、応力が干渉しないフリーフロートバレル構造であること、本体全体の剛性が非常に高いことがあげられます。
作動方式 | HK416D | デルタカスタム | DEVGRUカスタム |
全長 | 【14.5インチ】819mm / 894mm(ストック伸長時) 【10.4インチ】712mm / 787mm(ストック伸長時) |
711mm / 784mm(ストック伸長時) | 【サイレンサー有】800mm / 880mm(ストック伸長時) 【10.4インチ】715mm / 790mm(ストック伸長時) |
インナーバレル長 | 275mm | 275mm | 275mm |
重量 | 【14.5インチ】3,540 g(空マガジン、バッテリー含む) 【10.4インチ】3,480 g |
3,365 g(空マガジン、バッテリー、付属レール含む) | 3,700 g(空マガジン、バッテリー、サイレンサー含む) |
装弾数 | 82 発/30発 (ノーマルマガジン) 520発 (多弾マガジン) |
82 発/30発 (ノーマルマガジン) 520発 (多弾マガジン) |
82 発/30発 (ノーマルマガジン) 520発 (多弾マガジン) |
メーカー希望小売価格 | 74,800円(税別) | 79,800円(税別) | 82,800円(税別) |
※2025年7月現在
東京マルイは、HK416D以外にもデルタカスタムやDEVGRUカスタムといったいくつかのバリエーションを用意しています。ここではそれぞれどのように違うのかをご紹介します。
引用:HK416 デルタカスタム ブラック – 次世代電動ガン | 東京マルイ エアソフトガン情報サイト
HK416Dは、HK416シリーズの基本モデルを忠実に再現したモデルです。金属製レシーバーや14.5インチバレルのサイズ感、アンビ(両利き)対応のセレクターなど、実銃に近いリアルな外観と仕様が特徴です。
一方、HK416 デルタカスタムは、米軍特殊部隊での使用をイメージして東京マルイが独自にデザインしたモデルです。軽量でスリムなガイズリータイプのハンドガードを新たに採用しているのが特徴です。
どちらのモデルにも、リコイルショックやオートストップといった次世代電動ガン共通の高機能が備わっています。
リアルさや雰囲気を重視する人はHK416D、実用性や特殊部隊のスタイルを好むなら、DEVGRUカスタムがおすすめです。
引用:DEVGRUカスタム HK416D – 次世代電動ガン | 東京マルイ エアソフトガン情報サイト
前述のとおりHK416Dは、実銃のスタイルを忠実に再現したモデルです。
一方、DEVGRUカスタムは、米海軍特殊部隊「DEVGRU(通称:シールチーム6)」の装備をイメージしてデザインされたオリジナルモデルです。
サプレッサーやクレーンストック、専用のハンドガードなど、特殊任務を意識したアクセサリーが装着されています。
こちらもリコイルショックやオートストップなどの機構は共通となるため、オーソドックスなスタイルを好むならHK416D、拡張性などの機能性を重視するならDEVGRUカスタムがおすすめです。
ここでは実際にXで寄せられた投稿をもとに、HK416Dの口コミやレビューを紹介します。
某FPSゲーム内でも愛用してる「HK416D」
3丁目に買った東京マルイ製次世代電動ガン
お値段は張ったけどそれに見合う射程と命中率、弾を撃ち切ると自動的に発射機構が停止する機能、射撃反動が出るので最高グレード電動ガンだけあると思う pic.twitter.com/qLecBEBsyc— 第五な人 (@DaigoH555) January 16, 2014
HK416Dは知名度が高く、FPSゲームにも登場する人気のモデルです。ゲームの影響でエアガンを購入したという口コミもありました。ボルトストップ機能やリコイルといった次世代電動ガンならではの機能にも満足なようです。
HK416D(マルイ 次世代)です😚
サバゲーをしていた頃、一番頼りにしていた銃です😆
MWS登場までの間相棒として様々なフィールドを駆け回りました☺️
MWSの登場と装備が黒装備に移行するに伴い最後の方はお留守番が多かった銃でもあります😢
しかし常に期待に応えてくれる最高のライフルです😆 pic.twitter.com/s2vuXloBUG
— 金剛🇯🇵【サバゲー、バイオハザード大好き】 (@kn96018939) February 20, 2025
HK416Dは、高い信頼性を誇るモデルとして、サバゲーマーからも支持されています。あらゆるフィールドでHK416Dを愛用していたと語り、現在は出番が減ったものの、「常に期待に応えてくれる最高のライフル」と高く評価しています。
次世代HK416D
純正リヤサイトは見にくいのでフロントとリヤは交換した
ストックINコネクターで
リポバッテリーを使用
マルイのHOPは優秀なので
よく飛んでよく当たる
欠点は銃が重いこと pic.twitter.com/4Sn7F4t9ba— ジャック バウアー USP c (@kenji36k47a16_c) June 6, 2017
命中精度や飛距離を評価する投稿もありました。重量の重さはネックながら、高性能なモデルとして総合的な満足度は高いようです。
東京マルイの次世代電動のHK416Dですよーっ!高い剛性と命中精度、発射反動でゲームにもよし、部屋で弄るお座敷シューターにもおすすめです。(´▽`)
— カタシゲ (@Katashige_P) August 18, 2016
剛性の高さや優れた命中精度、発射時の反動に関する好意的な意見もあります。外装のリアルさや実銃のようなギミックは、自宅での観賞や操作を楽しむお座敷シューターにもおすすめです。
HK416Dは、リアルさと実射性能を両立した多くのユーザーから人気のあるエアガンです。ベースであるHK416Dをはじめ、デルタカスタムやDEVGRUカスタムといったバリエーションも多数展開されています。
最新のM-LOKシステムを搭載した機種と比べると古く感じるかもしれませんが、それでも拡張性や剛性が高く、サバゲーでも十分に通用するスペックです。
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東京マルイ 次世代電動ガン HK416Dの参考買取価格 |
¥25,000 |
※2025年7月現在
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