引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『H&K G3 SAS HC – 電動ガン ハイサイクルカスタム』
東京マルイのG3シリーズはスタンダード電動ガンの歴史の中ではかなり初期の頃からライナップされたモデルです。
当初はEG700モーターにVer2メカボックスという仕様で登場し、
固定ストックのG3A3、スライドストックのG3A4、
バイポッドとチークピースを装備したG3SG1とバリエーションを増やしてきました。
このモデル追加の過程においてモーターもEG700からEG1000へとバージョンアップさせ、よりスペックをアップさせてきました。
そのG3シリーズの最終バージョンがストックを取り外し、アウターバレルも思い切り短縮化させたG3SASです。
G3シリーズはスタンダード電動ガンでも初期のモデルであり、ボディ剛性的にはやや難ありのモデルでした。
特に長いアウターバレルを支えるにはプラ製ボディは脆弱で、
M16/M4の初期モデルと同様に首回り(アウターバレルとフレームの結合部)が弱く、構えて振り回すだけでも軋むほどでした。
「G3SAS HC」はボディ剛性の低さをアウターバレルの短縮化によって解消し、
東京マルイ自ら内部チューンを施してハイサイクル化したモデルです。
全長 | 535 mm /660 mm(ストック伸長時) |
インナーバレル長 | 208mm |
重量 | 2,430g(空マガジン、バッテリー含む) |
装弾数 | 500発 (多弾マガジン) |
メーカー希望小売価格 | 31,800円(税別) |
東京マルイのハイサイクル電動ガンG3SAS HCはスタンダード電動ガンのG3SASをハイサイクル化したモデルです。
当初EG700モーターからスタートしたG3シリーズですが、
G3SAS HCではメカボックスをハイサイクル専用ギア仕様のHC Ver.3とEG-30000HC専用モーターとすることで、
それまで秒間14~16発だったサイクルを、8.4Vバッテリー駆動で秒間25発まで引き上げました。
実銃のH&K G3は、1964年にドイツ軍に制式採用されたセミ/フル切り替え式のライフルです。
最近ではアサルトライフルとして紹介していることもありますが、インターミディエイト弾を使うアサルトライフルに対して、
フルスペックに近い7.62×51NATO弾を使うG3はカテゴリー的にはバトルライフルに分けられます。
G3の最大の特徴は「ローラーロッキングシステム」による閉鎖機構を採用していることです。
WW2終結直前にドイツで開発されたこのシステムは、戦後に創設されたH&K社で熟成され、H&K G3 H&K MP5 H&K P9Sなどで実用化されています。
さて、本モデルに名付けられた「G3SAS」の「SAS」の部分ですが、
イギリス陸軍の特殊空挺部隊:Special Air Service:SASから取られています。
これはG3の短縮化バージョンをSASが使った実績を述べているのではなく、
「SASならこんなモデルを使っていてほしい」という東京マルイのメッセージから付けられたモデル名です。
東京マルイのハイサイクル電動ガンG3SAS HCの一番の特徴は秒間25発という連射力ですが、それ以外にも様々な特徴がございます。
それらについていくつかの特徴をご説明します。
東京マルイのハイサイクル電動ガンG3SAS HCの特徴で最初にお伝えしたいのは、装弾数500発の連射マガジンが標準で付いていることです。
東京マルイのHCカスタムシリーズは秒間で25発ものBB弾を発射します。
そのため、M4やMP5のような200~300発程度の連射マガジンでは10秒前後で撃ち尽くしてしまいスグに弾切れになります。
そのためこのG3SAS HCでは、これまでのG3シリーズではオプションパーツであった別売の500連マガジンを標準装備にしてくれています。
余談ですが、このG3の500発連射マガジンの給弾能力は結構高く、
秒間25発程度なら途中で空撃ちを起こすことなく、シッカリと秒間25発のサイクルに追従してくれます。
東京マルイのG3シリーズのプラ製フレームは、長いアウターバレルを支えるには剛性が不足していました。
特に狙撃銃仕様のG3SG1ではバイポッドを使った伏せ撃ちをすると、
アウターバレルが応力の影響を受けてしなってしまい、立って構えた時よりも着弾点が上にズレてしまいます。
G3シリーズの持病ともいえる剛性不足ですが、G3SASではアウターバレルの長さを思い切り短縮化することで、ある程度の剛性アップを果たしています。
また全長が465㎜もあったインナーバレルも半分以下の208㎜にまで短縮し、
その分取り回しの良さに貢献しています。
プラ製ハンドガードは捩じった時には若干の軋みを感じさせますが、実用的な剛性感はかなりアップしています。
東京マルイのG3SAS HCにはモチーフになる実銃が存在しない架空銃です。
好き嫌いはともかく、実銃の存在に捉われていない分だけ、スペックや操作性をサバゲーツール方面へ全振りしています。
本体重量が2.5㎏、装弾数500発の連射マガジン付属、全長がMP5と同程度となっており、
今までオプションであったスライドストックも標準で装備されています。
そのため、接近戦からミドルレンジまでこなせるCRW(クロスレンジウェポン)として、初心者でも大変使いやすいモデルです。
また軽量コンパクトさを生かして敵の近くまで接近し、発見と同時に秒間25発のファイアーパワーで敵を殲滅し、
すぐにその場を離脱するといったアタッカー的な戦いにも向いた電動ガンです。
東京マルイのG3SAS HCでは秒間25発のサイクルを実現するために様々なカスタマイズが施されています。
その1つ目がメカボックスの変更です。
これまでのG3シリーズではVer2メカボックスがデフォだったのですが、このG3SAS HCではVer3メカボックスに変更されています。
また従来は樹脂製ブッシングだった軸受けもメタル軸受けに変更され、
メカボックス内部のギアもギア比を落とした専用ハイサイクルギアに更新されています。
そして8.4VミニSバッテリーで秒間25発を駆動させるため、
それまでのEG1000モーターからEG3000HCモーターという東京マルイHCカスタム専用に開発された高回転型モーターに換装しています。
これにより従来のショップカスタムでは10.8Vや12Vとなどの高出力バッテリーを使って叩き出していた秒間25発を、
東京マルイでは標準的なミニSバッテリーで実現させたのです。
ここでは東京マルイのハイサイクル仕様と、ショップで施されるハイサイクルカスタムの違いについてご説明します。
東京マルイがHCカスタムを発売する以前では電動ガンのハイサイクルカスタムを持つ方法として、
自分でメカボックスをチューンナップするか、ショップにカスタムを依頼するかの2つに1つでした。
前者のセルフカスタムの場合ではハイサイクル対応のギア、モーター、軸受け、ピストン、etc…と、電動ガン本体以外にもそれなりの出費がかかりました。
さらにショップにハイサイクルカスタムを依頼すると、前述のパーツ代にプラスしてカスタムフィーがプラスされます。
ショップにより多少の違いはありますが、
ハイサイクルカスタムを依頼した場合では、カスタム工賃だけで3万円ほどのカスタム費が発生していました。
加えて、バッテリーは純正よりも出力の高いカスタムバッテリーが推奨となります。
そう考えると、本体だけで3万円程度で購入でき、8.4Vの標準バッテリーで駆動できる東京マルイのHCシリーズが、
いかにコストパフォーマンスが高いかがご理解いただけるでしょう。
ここからは東京マルイのハイサイクル電動ガンG3SAS HCの実射性能の初速、集弾性、操作性を解説します。
前提としてハイサイクルモデルの場合、通常サイクルのモデルよりも初速や飛距離が低くなりやすい場合があります。
これはメカボックス内部のピストンのストローク量とエアーの吐出量がスタンダードモデルよりも低くなるためですが、それについては本文中でご説明いたします。
東京マルイのハイサイクル電動ガンG3SAS HCの初速は78m/sから80m/sの間です。
ちなみにスタンダード電動ガンのG3SASの場合では平均 82.3m/sという初速データが出ています。
ではスタンダードモデルとハイサイクルモデルでは、なぜハイサイクルの方が初速が低くなるのでしょうか?
答えはピストンのストローク量の違いにあります。
電動ガンのサイクル数とは1秒間にピストンが何回前後運動を繰り返すのか?で決まってきます。
つまりピストンの後退量が多いほどピストンが1往復する時間が長く、その分サイクルが低くなります。
逆にピストンの後退量が少ないほど1往復する時間が短いために、サイクルが高くなるのです。
このようにハイサイクル電動ガンはピストンの後退量を短くすることで回転数を稼いでいるのですが、
その代わりにバレル内でBB弾を加速させるためのエアーの容量が少なくなるのです。
その結果、ハイサイクルモデルはスタンダード電動ガンよりも連射サイクル数が高く、初速が抑えめの設定となっています。
東京マルイのハイサイクル電動ガンG3SAS HCの集弾性は、必要十分な性能を備えています。
プラ製フレームは決して剛性が高いとは言い難いですが、全長208㎜という短いインナーバレルを考慮すれば、精一杯の命中精度は保持していると言えるでしょう。
このG3SASの命中精度を上げたいのなら、銃本体の性能以前にオリジナルのオープンサイトの使いにくさを改善した方が早いでしょう。
オプションのレイルマウントベースを取り付け光学サイトを載せれば、多少なりとも狙いやすがアップします。
東京マルイのハイサイクル電動ガンG3SAS HCの実射動画で感じた操作感についてご案内します。
まず最初に感じたのは「音」についてです。
この場合の音とは発射音と連射マガジン内のBB弾が出すジャラジャラ音に分けられます。
秒間25発のハイサイクルモデルなので、連射時にはけたたましい発射音を響かせます。
サバゲーでは発射音を立てる=居場所がバレやすくなることを意味しますので、発射音が気になる人はショートタイプのサプレッサーをマズルに付けるほうが望ましいでしょう。
それよりも厄介なのが連射マガジン内のBB弾が出す音です。
初心者のうちはそれほど気になりませんが、慣れてきて隠密行動を意識しはじめると、このBB弾が出すジャラジャラ音は気になりやすいものです。
また音が気になる人の中には、ハイサイクルモデルなのにあえてノーマルマガジンを使う方もいます。
エアガンが出す音への配慮は、中級者へのランクアップにつながる部分ですので、G3 SAS HCは初心者が成長できるエアガンといえるかもしれません。
またスタンダードモデルから新たに追加されたのが、元々オプションだったスライドストックです。
このストックによって、腕だけでなく肩に付けてよりしっかりホールドすることができるようになりました。
正しい構えで固定することで、レーザービームのように繋がって飛び出すBB弾をしっかり標的に当てることができるでしょう。
サバゲーを始めたばかりの頃は、とにかく連射できれば楽しい!という時間を過ごせます。
そういった初心者の方にはこのG3SAS HCは使って楽しい電動ガンでしょう。
最初は弾幕を張って相手を制圧するのが楽しいのですが、やがては狙って仕留めることに快感を感じるようになります。
その時にはこのG3SAS HCのトリガーのキレの良さに気づくはずです。
ハイサイクル電動ガンはセミオートでもキレのいい反応を示してくれます。
指切りのバーストショットで相手を仕留められるようになると、
周りの仲間もアナタのことを初心者ではなく中堅サバゲーマーと見なしてくれるでしょう。
そうなるまでこのG3SAS HCはアナタにとって頼もしい相棒でいてくれるはずです。
初心者向けの電動ガンの条件はいくつかありますが、
1.ランニングコストの安いこと、
2.軽量コンパクトで操作のしやすいこと、
3.敵に撃ち負けない火力があること
が挙げられます。
このG3SAS HCは先に挙げた初心者向け電動ガンの全てを満たしています。
また全長が短く樹脂製で軽量なことから、女性や力に自信がない方が装備しても苦になりにくい電動ガンでしょう。
このようにゲーマーから好まれやすい条件を満たしているため、G3SAS HCは宅配買取でも高い査定をされています。
もしG3SAS HCの売却をお考えならガンコレクトをご利用ください。
東京マルイ ハイサイクル電動ガン
G3 SAS HCの参考買取価格 |
¥12,000 |