引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『FNX-45タクティカル – ガスブローバック』
東京マルイのFNX-45タクティカルは、2019年6月に発売された特殊部隊ユーズのFNX45を再現したガスブローバックハンドガンです。
アンビ仕様のセフティーレバー、スライドストップレバー、マガジンキャッチと、スライドトップにマイクロドットサイトをマウントできるなどの特徴があります。
今回はこの東京マルイのFNX-45タクティカルをご紹介します。
全長 | 220mm |
インナーバレル長 | 113mm |
重量 | 830g |
装弾数 | 29+1発 |
メーカー希望小売価格 | 17,800円(税別) |
東京マルイのFNXは、アメリカ特殊作戦群及びアメリカ軍の制式採用ピストルの選定プログラムであるJPC及びMHSの要項を満たす軍用ピストルとして開発されました。
FNXに限らすアメリカ軍のMHSプログラムに参加したハンドガンは、左右からの操作が可能なアンビコントロールが要求されています。
そのため、このFN FNXをガスブローバックガンとして再現した東京マルイのFNXも、誰が使っても撃ちやすい利き手を選ばないデザインです。
さらにMHSプログラムの要項として、小型ドットサイトをスライドトップに載せられる条件も、東京マルイのFNXでは忠実に再現しています。
東京マルイのFNX-45タクティカルでは、実銃のFN FNX tacticalが持つJPCプログラムとMHSプログラムを満たす機能を忠実に再現しています。
それらの特徴をご紹介します。
東京マルイのFNXはスライドにマイクロドットサイトをダイレクトに載せられます。
これは最近の東京マルイのガスブローバックハンドガンのトレンドでもあります。
そして「ハイキャパ D.O.R」から始まった流れです。
さて、このマイクロドットサイトをスライドに直に載せるという仕様は、
東京マルイの独自仕様ではなく、アメリカ軍の特殊作戦群(SOCOM)の制式ピストル採用トライアルであるJoint Combat Pistol Programの要求事項とされているようです。
このシューティングマッチ仕様のようなオプティカルサイトを直に載せられるプラットフォームのメリットは、
オープンサイトに比べてエイミングスピードが劇的に向上することです。
東京マルイのFNXでもこのマイクロドットサイトを直に載せるメリットを再現しています。
JCPシステムとは、アメリカ特殊作戦群向けに45口径の強襲型ピストルを選定するプログラムです。
そのため先に挙げたマイクロプロサイトのスライドへのダイレクトアタッチメント以外に、サプレッサー、レーザー&ライトモジュール、
といった様々な最新のアクセサリーを簡単に取り付けることのできるプラットフォームを持つデザインが求められています。
この要求に応じてFNXでもスライドから突き出たサプレッサー対応のスレッデッドバレルで対応しています。
東京マルイのFNXでもこの実銃のFNXの仕様を再現しており、
アウターバレルは先端が別売のサプレッサーを装着できるスレッデッドバレル仕様になっています。
このスレッデッドバレルにはマズルプロテクターで保護されており、このロートレックが刻み込まれたマズルプロテクターを外すと16mm正ネジの各種アタッチメントが使用できます。
この16ミリ正ネジ規格は東京マルイのタクティカルサイレンサーや固定スライドガスガン「ソーコム Mk23 」専用サプレッサーの企画と共通です。
またFNXではマイクロサイトやサプレッサーを装着した際に、フロント/リアサイトが見えずらくならないように背の高いタイプになっています。
このFNXのサプレッサー仕様は特殊部隊の雰囲気を大いに盛り上げてくれます。
FNXではセーフティレバー、スライドストップ、マグリリースボタンが左右のどちらの手でも操作が可能なアンビ仕様にデザインされています。
これは左利きにとってはありがたいことですが、本来の目的は左利きユーザーへの配慮ではありません。
FNXは特殊部隊向けの攻撃型強襲ピストルです。
状況によってはFNXを持つ手を変えて射撃する「スイッチング」を行う必要が当然のように発生します。
そのためのセーフティレバー、スライドストップ、マグリリースボタンのアンビ仕様なのです。
そしてFNXのセフティーレバーには特筆すべきもう一つの特徴があります。
それはハンマーを起こしたままセフティーをかけられる「コック&ロック」が可能なことです。
この「コック&ロック」の元祖はコルトM1911です。
アメリカ人たちはハンマーを起こしたままでセフティーをかけ、ホルスターを抜く時にセフティーを解除して撃つスタイルが取れる「コック&ロック」を好んでやまないのです。
1980年代に45オートの神様と呼ばれたジェフ・クーパーから「これが.45ACPであったなら世界最高のコンバットオートである」と評されたチェコのCZ75は、
1980年代当時の9㎜パラべレムを撃つダブルアクションオートの中で唯一「コック&ロック」が可能なモデルであったため、アメリカ人たちから高く評価されたのです。
このプロフェッショナル仕様のセフティーシステムを、当然マルイはFNXで再現しています。
アメリカ特殊作戦群(U.S.SOCOM)が、JPCで特殊部隊向けの強襲型攻撃ピストルの選定を行っている一方で、
アメリカ陸軍もU.S.M9ピストルに替わる次期制式採用ピストルの選定プログラムであるMHS(モジュラー・ハンドガン・システム)を進めていました。
このMHSの選抜によって最終的に制式採用ピストルに合格したのは、SIG P320(アメリカ陸軍採用名:M17、M18)なのですが、
このMHSの要求の中に、射手に応じてグリップをカスタマイズできるという項目があったのです。
この要求を満たすためにデザインされたのがグリップのバックストラップを交換することで、射手の手の大きさに合わせてカスタマイズできる仕様なのです。
昨今のポリマーオートのグリップがバックストラップ交換式であるのは、このためです。
勿論、FNXもJPCに採用される目的で開発されたハンドガンなのですが、同時にMHSの規格も満たした仕様になっています。
東京マルイのFNXでも2種類×2サイズ(S/M)のバックストラップが付属しており、手の大きさに合わせてグリップの握り心地を調整することができます。
本来はサイドアームであるはずのハンドガンに敵を制圧できるスペックを持たせた強襲型攻撃ピストルのルーツは、
H&K社がU.S.SOCOMの要請に応じて開発したHK Mk23です。
このHK Mk23を選定するにあたり、U.S.SOCOMは多大な時間と予算をかけて、ネコの子の中から虎の子を見つけて来い!
と言わんばかりの無理難題を銃器メーカーに依頼したのです。
その結果、U.S.SOCOMの要請通りに開発・採用されたHK Mk23は、重い、大きい、扱いにくいハンドガンとなってしまい、
支給された隊員たちからの評判は決して高いものではありませんでした。
結局、HK Mk23は多大な時間と予算をかけた割にはあまり特殊部隊では使われずに、そのコスパの悪さはアメリカ議会でも取り上げられるほどだったのです。
その反省に立ち、JPCではより実践的なスペックで次期選定ピストルの選定を行い、その要求を満たしたのがFN FNPとHK45です。
JPCの選定ではHK45及びHK45Cが採用され、FNPは惜しくも選定から漏れましたが、
そのFNPの民間バージョンがFNXです。
東京マルイのFNXも、この強襲型攻撃ピストルの思想を受け継いだガスブローバックガンとして、FNXを再現しています。
東京マルイのFNXの実射性能を、初速、集弾性、実際に操作した感想から述べてみます。
東京マルイのFNXの初速は71m/s前後です。
ちなみに同じカテゴリーのHK45の初速が73m/s前後であるのに比べて少し低いのは、
スライドトップにマイクロドットサイトを載せるために、ブローバックエンジンのシリンダーをオーバルタイプにしたことも要因でしょう。
東京マルイのFNXの集弾性は、他の東京マルイのガスブローバックガンと同様に安定したものです。
ハンドガンの割には遠距離射撃性能が高く、30mまでの人間大のターゲットならほぼ外すことはないでしょう。
0.2gでも20m位ではホップが最弱でも浮き気味の弾道でターゲットを捉えます。
フロント/リアサイトはサプレッサーやマイクロドットサイトを付けても、サイトピクチャーを妨げない「サプレッサーサイト」仕様になっています。
グリップが太くて握りにくいと感じたなら、道具なしで交換できるグリップのバックストラップを替えることで握り具合いを調整できます。
FNXはスライドトップにマイクロドットサイトをマウントできるのですが、
その状況でもデューティーホルスターを使えばストレスなくホルスターから抜けるようです。
またハンマーをコックした時に見えるファイアリングピンはダミーながらもしっかりと再現されており、全体の品質も高く感じられます。
FNXに限らすアメリカ軍のMHSプログラムに参加したハンドガンは、左右からの操作が可能なアンビコントロールが要求されています。
そのため、このFN FNXをガスブローバックガンとして再現した東京マルイのFNXも、誰が使っても撃ちやすい利き手を選ばないデザインです。
さらにMHSプログラムの要項として、小型ドットサイトをスライドトップに載せられる条件も、東京マルイのFNXでは忠実に再現しています。
また東京マルイのFNXでは、マイクロドットサイトの不具合時でも、背の高い前後のオープンサイトでリカバリーができます。
マイクロドットサイトに直撃弾を喰らってレンズが使用不可の場合は仕方ありませんが、
それ以外のケースなら東京マルイのFNXは安心して使えるマイクロドットサイト対応のガスブローバックガンと言えるでしょう。
現在、東京マルイの45口径ガスガンは2つの系統があります。
一つはハイキャパやM45A1、ウォーリアシリーズといった、ガバメントのデザインをコピーしたM1911クローンモデルです。
もう一つはHK Mk23から始まるデューティーユースのモダンセミオートの45口径モデルです。
これにはHK Mk23とその後継機種のHK45tactical、そして今回紹介したFNXが属します。
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東京マルイ ガスブローバックガン FNX-45タクティカルの参考買取価格 | ¥7,000 |