引用元:東京マルイ エアソフトガン情報サイト|『デトニクス.45 コンバットマスター – ガスブローバック』
ガスブローバックガン デトニクス45コンバットマスターは、
M1911A1コルトガバメントをベースにワルサーPPK/Sのような小型クラスにまで縮小したセミオート・ガスブローバックガンです。
このガスブローバックガンの元になったデトニクス・コンバットマスターは、単にガバメントを小型化しただけでなく、
コンシールドキャリーガンとしての機能性を追求して、オリジナルの改良を加えた独特のデザインを取り入れています。
同様にこのデトニクス・コンバットマスターを元にガスガン化したマルイのデトニクス45コンバットマスターもM1911をベースに改良を施されています。
ただ、面白いのが実銃の改良のベクトルが、リコイルを少しでも軽減することを目指したのに対して、
東京マルイのガスブローバック デトニクスではリコイルを少しでも弱めない方向性で改良を施されていることです。
このあたりが実銃とガスガンの違いとして、面白いところでもあります。
全長 | 178mm |
インナーバレル長 | 74mm |
重量 | 634g(空マガジン含む) |
装弾数 | 82/30発 (ノーマルマガジン)
430発 (多弾マガジン) |
メーカー希望小売価格 | 14,800円(税別) |
ガスブローバックガン「デトニクス45コンバットマスター」は2007年秋に発売された東京マルイのガスブローバックガンです。
この東京マルイのデトニクス45コンバットマスターは、実銃の持つ雰囲気や内部メカをできるだけトレースするようにデザインされています。
では、このデトニクス45コンバットマスターがどれほど実銃を再現できているのでしょうか?
そこについては、実銃のデトニクス・コンバットマスターの背景について少し知っていた方がいいでしょう。
実銃のデトニクス・コンバットマスターのスタートは「スナブノーズ・リボルバーサイズの45オートが欲しい!」というアメリカ人の要望から始まりました。
この実現に情熱を傾けたのは『パット・イエイツ』『ケン・レジット』という2名のガンナッツです。
時に1973年の話です。
この二人は市販のガバメントをベースに切った、貼った、繋げたなどの試行錯誤を重ね、
3.5インチバレルでリコイルの強烈な.45ACPを撃つためのノウハウを積み重ねていきます。
そうした日々の中、パットとケンは2名の人物と出会います。
それがコンパクト45にビジネスチャンスを見出し、後にデトニクス社の創業者となる『マイク・マエス』と『シド・ウッドコック』の両名です。
パットたちから権利を譲り受けた彼らは77年にデトニクスの市販へとつなげるのです。
このようにコンバットマスターはカスタム元であるコルト社からではなく、個人の試行錯誤から生まれたという背景があります。
詳しくは後述しますが、このような背景からそれまでのガバメントには無かった数多くのアイデアや機能が盛り込まれています。
ここからはガスブローバックガン「デトニクス45コンバットマスター」の特徴についてご案内します。
その前にここからは東京マルイのガスブローバックガンを「デトニクス45」、
実銃のデトニクスを「コンバットマスター」という名前で示しながら、東京マルイが「コンバットマスター」の機能をどれほどトレースしているのか?を、
「デトニクス45」の特徴を踏まえつつご説明します。
ガスブローバックデトニクス45の特徴の1番目は、抜きやすいデザイン(スナッグプルーフ)の再現です。
実銃のコンバットマスターを一番待ち望んでいたのは、洋服の下に銃を携帯する私服警官や、非番の制服警官たちです。
彼らは服の下に携帯しても目立たず、しかし1発で敵の動きを停止できるマンストッピング・パワーが高く、素早く抜きやすい銃を求めていたのです。
そのためデトニクス45でも実銃と同様にバレルサイズを3.5インチにしてスナブノーズ・リボルバーサイズに納め、
各種レバーの角を丸めて抜きやすいデザインの銃に仕上げたのです。
同時に実銃のコンバットマスターは、素早く指でハンマーをコックしやすいように、
リアサイトを1インチ前に移して、リアサイト後方に傾斜を付けたデザインも再現しています。
ガスブローバックガン デトニクス45の2番目の特徴は「D型ピストンの採用」です。
このD型ピストンについて少しご説明します。
ガスブローバックガンはスライドを後退させるために、ブローバックエンジン内のピストンをガス圧で作動させています。
通常、このブローバックユニット内のピストンは円形なのですが、デトニクス45ではリアサイト後部に傾斜が付けてあるため、円形ピストンを内臓できません。
そのため、デトニクス45のスライド形状に合わせたのが「D型ピストン」です。
では、なぜD型ピストンを採用したのか?それはデトニクス45のブローバックの強さを弱めないためです。
ここで面白いのが、実銃のコンバットマスターが3.5インチサイズにするため、スライドの後退スピードを下げるために試行錯誤を繰り返したのに対して、
ガスブローバックの場合は逆にスライドの後退スピードを落とさないように試行錯誤をしているところですね。
コンシールドキャリーとは「隠し持つ」という意味です。
なのでコンシールドキャリーガンとは隠し持って携帯できる銃という意味です。
現在アメリカでは(州によって違いはありますが)ハンドガンの携帯にはライセンスが必要です。
デトニクスが登場するまでコンシールドキャリーガンと言えば、.
380ACPや32ACPといったワルサーPPKを代表とする小型オートピストルか、S&W M36のようなスナブノーズ・リボルバーでした。
これらの銃はあくまでも護身用レベルの威力しかなかったのです。
そんな中で45口径3.5インチバレルのデトニクスの登場は、相手を一撃で行動不能にする威力を持つコンシールドキャリーガンを意味するのです。
ガスブローバック デトニクス45コンバットマスターは、実銃の持つ45口径コンシールドキャリーガンの雰囲気を十分にトレースしています。
実銃のデトニクスの試作で一番に悩まされたのは、スライドスピードの適正化でした。
スライドスピードが速すぎると、マガジン内のカートリッジが揺り動かされ不安定な状態になり、ジャムを多発します。
このスライドスピードの適正化のため、デトニクスにはコーンバレル、トリプレックス・コンセントリック・リコイルスプリング、
リバースド・リコイルスプリングプラグ、インテグラル・バッファースプリングなどの工夫が盛り込まれています。
東京マルイのガスブローバック デトニクス45では、この実銃のデトニクスの内部メカのうち、
コーンバレル、拡げられたエジェクションポート、デュアルリコイルスプリングシステムなどの内部メカを可能な限りトレースしています。
全長わずか178mm、アウターバレル3.5インチ、インナーバレル74㎜のガスブローバックガン デトニクス45コンバットマスターの性能で皆さんが一番に興味を持つのが、
この短いバレルでどれくらいの初速が出て、どれほどの集弾性があるのか?ということではないでしょうか。
その実射性能のデータをご紹介します。
東京マルイのデトニクス45コンバットマスターの初速は次の通りです。
最高初速 62.28m/s 最低初速 60.43m/s 平均初速 61.48m/s、
ジュール値 0.378J 測定条件 気温22度 10発測定
僅か74㎜のインナーバレル長でこの初速は立派な性能と言えるでしょう。
ただ、別のデータを見ると銃口初速53~54m/sという数値が上がっています。
参考までに同じインナーバレル長74㎜のV10ウルトラコンパクトの初速データも記しておきます。
V10ウルトラコンパクト 初速データ
最高 60.59m/s 平均 59.07m/s 最低 57.48m/s ジュール 0.349J
このV10ウルトラコンパクトのデータと比べると、デトニクス45コンバットマスターの初速も60m/sぐらいというのが妥当な数値でしょう。
全長178㎜のコンパクトガン「デトニクス45コンバットマスター」の実銃は、7ヤード以内の銃撃戦を前提にデザインされたハンドガンです。
そこでデトニクス45コンバットマスターの集弾性を調べるには10mでのデータが参考になるでしょう。
実際に10m先のターゲットを撃ってみると、「これが僅かインナーバレル長74㎜のグルーピングか?」と思うほどのまとまりを見せてくれます。
ただ、オープンサイトで狙うと、実際に狙ったところよりも少し上に着弾するようです。
この銃は固定サイトで微調整ができないので、狙点よりも少し下に照準を合わせて撃てばいいでしょう。
動画を見て最初に感じたのは、サイズに対してブローバック性能が思いのほか高いことです。
コンパクトサイズのシングルマガジンながら、フルサイズのガスガンと同じくらいの強さとスピードで、スライドが作動します。
ただ、マガジンのサイズが小さいためフルサイズよりは冷えやすく、デトニクス45のマガジンをフルロードすると、全弾発射後のホールドオープンは厳しいようです。
実射性能を紹介するという流れで以下の動画へつなげるリード文を作成してください
デトニクス45コンバットマスターが45口径を撃つコンパクトガンだと実感するのは、ホールドオープンの時のコーンバレルの太さを見た時でしょう。
ハイキャパ4.3ではバランスよく見えるコーンバレルも、グロック26サイズの外見から太いバレルが突き出ているのを見ると、.45ACPを撃つ銃の迫力と威圧感を感じますね。
ただ、メカニズム的なカッコよさは後から発売されたV10ウルトラコンパクトの方に分があるでしょう。
コンパクトサイズで45ACPが撃てる銃の嚆矢がデトニクス・コンバットマスターです。
この3.5インチで45口径というコンセプトは後に多大な影響を与え、本家コルトからはコルト・オフィーサーズが、
スプリングフィールドアーモリーからはV10ウルトラコンパクトを生み出しています。
当然、ガスガンでもその傾向があり、V10ウルトラコンパクト以外にもグロック19などのサブコンパクトサイズのハンドガンが人気を集めています。
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東京マルイ ガスブローバックガン
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