引用元：東京マルイ エアソフトガン情報サイト｜『AKM – ガスブローバック マシンガン』
今回ご紹介する東京マルイのガスブローバックマシンガン「AKM」です。
東京マルイではカテゴリー上「マシンガン」と名付けていますが、
AKMはAK47の口径機種のアサルトライフルであることは皆さんもご存知かもしれません。
東京マルイはこれまでAK47Ⅲ、AK74MN、Ak102と製品化してきましたが、いずれも電動ガンとしてのモデルアップでした。
AKシリーズのガスブローバックモデルとしては、このAKMが初の製品化になります。
東京マルイのAKMは、これまでのM4系ガスブローバックとは全く違ったアプローチの内部機構で、確実なブローバックを再現。
外部の仕上げには実銃のような質感と艶を持たせることに成功しました。
特に東京マルイがこだわったのが、ストックの仕上がりです。
その理由は国内のAKユーザーの一定数が、リアルウッドストックを採用した海外製電動ガンに流れているからです。
今回のAKMのストックの仕上がりは、
「樹脂製ストックでも、塗装次第でここまでリアルにできるんだ！」という東京マルイの自信が伺えるようです。
今回はこのAKMの特徴をご紹介します。
| 全長 | 890mm |
| インナーバレル長 | 200mm |
| 重量 | 3,550g（空マガジン） |
| 装弾数 | 35+1発 (ノーマルマガジン) |
| メーカー希望小売価格 | 59,800円(税別) |
ガスブローバックガンAKMとは東京マルイで初のAKシリーズでのガスブローバックライフルです。
東京マルイではこれまでM4A1系、89式小銃、HK MP7A1などをガスブローバックガンとして製品化してきましたが、AKシリーズは今回初めてとなります。
しかし、AKMのガスブローバック化はそれほど簡単なものではなかったようです。
M4A1や89式がガスブローバック化できたことで、同じアサルトライフルのAKMも簡単に開発できると思う人もいるかもしれませんが、
AKMとM4A1系は作動方式やボルトストップのデザインが全く違うため一筋縄ではいかなかったようです。
※これについては後ほど解説いたします。
なお実銃のAKMはカラシニコフが設計したAK47の改良型となります。
カラシニコフは当初AK47の生産性を上げ軽量化をはかるためにプレス工法でレシーバーを製造する予定でした。
しかし、実際にプレス工法でレシーバーを製造してみると、当時のソ連の製造技術では計画通りの強度が出せず、
当初の目論見から逆行するような形で従来の削り出し工法で生産を続けていました。
これによりレシーバーの強度は確保できましたが、レシーバーの製造コストは見積もり額を上回り、
AK47Ⅱ型、AK47Ⅲ型でも小改良を加えながらも生産コストを下げるには至りませんでした。
このAK47Ⅲ型の後継機種としてプレス工法でのレシーバー生産の導入に成功し、生産性の向上と製造コストの低減をもたらしたのがAKMです。
AK47シリーズからAKMへの変更点は、主に生産工程の違いがメインなので、
銃にあまり詳しくない人が見るとAKMもAK47も大きな違いが分からず、どちらも同じ銃に見えるかもしれません。
ガスブローバックガンAKMの特徴はリアルな外観、リアルな操作方法、撃っている感覚が堪能できるブローバックのリコイルが挙げられます。
そしてこれらの特徴を実現するため多くの新技術を開発・投入しています。
ここではAKMのガスブローバックガンならではの特徴をご紹介します。
電動ガンとガスブローバックガンでは操作性が大きく異なります。
マガジンを装填してトリガーを引けばそのままBB弾を発射できる電動ガンに対して、
マガジン装填、チャージングハンドルを引いてボルトを操作、
チャンバーにBB弾を送り込んだ後に初めて激発状態になるガスブローバックガンは、これだけで大きな違いがあります。
またこのリアルな操作方法がガスブローバックガンの醍醐味なのです。
そしてガス圧によってレシーバー内を後退する重量感のあるボルトの動き、
リコイルも含めたこれらの作動によって、より一層リアルな撃ち心地を楽しむことができます。
次世代電動ガンでもある程度のリアルさは感じますが、
ガスブローバックライフルのリアル感は、次世代電動ガンの1ステージ上であると言えるでしょう。
M4A1系ライフルとAK系ライフルの作動上の一番の違いは、
全弾撃ち尽くした後にボルトがオールドオープンするのか？それともしないのかの違いです。
西側で設計された軍用ライフルのほとんどが、全弾落ち尽くしたことを知らせるためにボルトが後退したまま作動を停止します。
それに対して東側で設計されたAKライフルでは、
全弾発射後でもボルトは発射位置まで前進し、ハンマーが落ちた音で全弾発射済みを知らせます。
さて、東京マルイではこのAKMの全弾発射後にハンマーが落ちてもボルトが作動しない機構を搭載しました。
それが「ハンマーダウン機構」と呼ばれるもので、東京マルイではこの「ハンマーダウン機構」で特許を出願しています。
この「ハンマーダウン機構」を構成しているのは、マガジンに設置された物理センサーです。
このマガジンの物理センサーがBB弾が無くなったことを感知すると、
マガジンバルブを回転させてハンマーダウンしてもブローバックができなくなります。
東京マルイのAKMは、この「ハンマーダウン機構」によって実需同様のリアルな作動を実現しています。
東京マルイのAKMがリアルな作動や操作性と同等にこだわったのが、外観のリアルさです。
その中でもストックやハンドガードの質感の高さは必見です。
初めに言っておきますが、東京マルイのAKMの木製パーツにあたるところはリアルウッドではなく樹脂製のフェイクウッドです。
この樹脂製のストックやハンドガードにプレス合板の模様をプリントした上で、
特殊塗装で実銃の木製ストックのような質感と色合いを再現しています。
東京マルイがこれほどリアルな外観に拘ったのは、
海外製のAKMがスチールやリアルウッドといった素材を使って、高級感を醸し出しているからでしょう。
事実、日本のエアガンユーザーの中には、海外製エアガンの質感のリアルさに惹かれて購入する人も多いのです。
エアガンの製造コストが海外よりも高い日本では、リアルウッド素材などを使うと、販売価格が跳ね上がります。
東京マルイのこの樹脂製ストックのリアルな仕上げは、
価格はそのままで実銃のような質感を感じて欲しいという東京マルイの企業努力の現われでしょう。
ガスブローバックライフルの醍醐味と言えば、連射時に感じる腕や肩を震わせる強烈なリコイルです。
このリコイルを楽しむにはスペアマガジンが欠かせませんが、東京マルイのスペアマガジンは、ほかのメーカーよりも価格設定が安めになっています。
例えば、東京マルイのAKMのスペアーマガジンの価格が5480円（税別）であるのに対して、
他メーカーのAK74ガスブローバックのマガジン価格は、 42連マガジン8,690円(本体7,900円、税790円)です。
このように東京マルイのアクセサリー類はリーズナブルな価格設定となっています。
1本だけならまだしも、複数マガジン揃えるのであれば、この価格差は大きなメリットとなるでしょう。
ここからは東京マルイのガスブローバックマシンガンAKMの実射性能を初速、集弾性、操作性といった視点でご説明します。
前提として東京マルイのガスブローバックマシンガンAKMの初速は計測時の気温によって変化します。
これは気化したガスを使用するという性質上、仕方のないことです。
まずマガジン温度が常温に近い25度の時には初速73m/s台、
やや暑い日の設定でマガジン温度を30度まで上げた時には80m/s、
カンカンの直射日光に照らされた状況という設定でマガジン温度を40度まで上げると初速は90m/s台に突入し、リコイルもより激しくなります。
東京マルイのガスブローバックマシンガンAKMの集弾性は、ガスブローバックというジャンルで考えると概ね良い集弾性だと言えます。
セミオート射撃では30ｍ先のマンターゲットは余裕で狙えます。
グルーピングは0.2ｇよりも0.25ｇBB弾の方がまとまる傾向にあります。
40ｍ先のターゲットになると、着弾点がかなり下がり、人の足元に着弾するのがやっとという状態です。
0.25ｇBB弾になるとホップがかかり切らず、40ｍターゲットの少し手前で落ちる弾道を描きます。
AKMの操作性は、これまでAK47やAK74を扱った人なら違和感なく使えます。
しかし初めてAKライフルに触る人ならまず、セレクターレバーの位置に慣れなくてはなりません。
レバー位置が一番上ならセフティー、一段下げるとフルオート、一番下がセミオートといったポジションなので、
これまでM4しか触ったことのない人は慣れるまで戸惑うでしょう。
AKMのボルトはM4系よりも大きく重たいため、サイクルも秒間10発ほどの回転数です。
東京マルイのAKMはAKファンやガスブローバックファンから概ね良い評価を受けています。
その理由は仕上げや質感がリアルなこと、
操作や作動で実銃を撃っているような感覚に浸れること、というところではないでしょうか。
また、ガスブローバックマガジンに物理センサーを埋め込んで、残弾検知と放出バルブの回転を行うなど、
これまでのガスブローバックマシンガンの常識から一歩踏み出た先進性も、ユーザーからの評価を高めたのでしょう。
東京マルイのAKMは、ガスブローバックマシンガンのAKモデルとしては現在のところ最高のクオリティを盛った製品です。
市場では手放す人も少なくまだまだ売り手市場です。
ガンコレクトでは東京マルイのAKMを高価で買い取らせていただいています。
もしAKMの売却をお考えなら、ガンコレクトの宅配買取をぜひご利用ください。
| 東京マルイ ガスブローバックガン
AKMの参考買取価格 |
￥25,000 |
